OD缶でもCB缶でも本格ピザが焼ける!ENRO「ガス式窯焼名人」がめっちゃ楽しい!

青空の下でビール! 最高です。

つまみは…BBQもいいけれど本格窯焼きピザはいかが?

これまでにもバーベキューグリルに載せる簡易ピザ窯が販売されていますが、ピザのために炭おこしからはじめないといけません。

ENRO「ガス式窯焼き名人」は、OD缶やCB缶を使えるガス式ポータブルピザ窯。予熱15分でピザを焼け、火加減も思いのまま。燃料がペレットや薪ではないから煙なし。自宅の庭でも楽しめちゃうんです。

「ガス式窯焼き名人」を手にした人は、一度使って飽きちゃうこともなく、“次は何を焼こうか”と毎週末が楽しみになるんだとか。その噂は本当か? 本格とうたっているけれどその実力は?

ビール好きがそろう&GP編集部が試してきました。

 

■部品が少ないから組み立て簡単

本体だけではなくガスホースやガスレギュレーターも必要なので「ガス式窯焼き名人 スターターセット」(5万6680円)がベスト。設置場所の関係でガスホース(1m)をより長くする必要があるなら、「ガス式窯焼き名人」(4万9980円)と「レギュレーター」(6000円)を購入し、手持ちのLP用ガスホースを取り付けるという手もあります。ただしガスの圧力の関係で、長いと火がつきにくくなるため、長さは1.5mまでにしておきましょう。

▲58×40×H37cm、重量11.3kg(ピザストーン込み)

薪やペレットを入れるわけではないので本体はとってもコンパクト。収納袋から脚が飛び出ていますが、たたんで持ち運べます。脚を出して準備したあと、使うまで埃をよけておけるのがいいですね。

購入時には取っ手を取り付けるという作業がありますが、2回目以降は脚を開くだけ。

▲スターターセットに付属しているレギュレーターとガスホース。これがないとガス缶を使えない

OD缶とCB缶を取り付けるためのレギュレーター(青い部品)がないとピザを焼けません。環境によりますが、OD缶は500サイズで約100分、CB缶なら1本で約60分使えるとか。気温が低いときは寒冷地用を用意するのは、ほかのアウトドア用ガス器具と同じです。

なお、プロパンは5kgで11時間も使えますが、付属レギュレーターでは接続できません。別途ホームセンターなどでプロパン用レギュレーターを購入する必要があります。

そのほか、スターターセットに付属しているのはピザストーンとピザピール、温度計。焼くべきピザさえあればすぐはじめられます。スターターの名に偽りなし。

 

■回すピザ台でムラなくパリッと焼ける

最初に、窯の中が400度になるまで15分ほど予熱するわけですが、スイッチひとつで着火します。

確実にガス缶が接続されていることを確認したら、ゆっくりダイヤルをひねるだけで予熱開始。予熱の間にピザ生地に具を載せておきます。

400℃まであと少し! 気温が低いとCB缶ではドロップダウンにより、予熱だけで力尽きることがあるみたい。気温が15℃にみたないキャンプ場ではOD缶(できれば冬用)のほうが安心です。

▲窯の奥のほうに美しい炎が見える

本体には断熱材(セラミックファイバー)が埋め込まれていて保温性を高めていますが、炎が出るのは窯の奥だけなので焼きムラができそうだし、開口部が低くて小さめのピザは奥まで形を崩さず押し込むのが大変そう…。ですが、そんな心配を吹き飛ばすギミックが隠されています。

それが底面のつまみ。このつまみはピザ台と連動していて、つまみを回すとピザストーンを載せた台も回る! つまみを回すだけでまんべんなく加熱できるし、手前のほうに生地があっても火に近づけられるというわけ。手動で回すのがアナログだけど楽しい!

▲400℃になる本格窯だから90秒ほどで焼き上がる。φ28cmまでのピザ生地に対応

家庭用の電気オーブンはせいぜい350℃。大半のオーブンは220℃までしかあがりません。

その点、「ガス式窯焼名人」は400℃まで上がるので、本場さながら短時間でパリッと焼き上がります。小さめの生地で、具とソースの違うピザを何枚も焼くなんて時も焼き待ち時間はなし。これなら庭でのホームパーティーに使えそう。

 

■恒例のレシピ対決スタート

「ガス式窯焼名人」でレシピ披露。調理器具レビューからのレシピ大会は編集部恒例です。

▲ベーコン、アスパラガス、マッシュルーム、モッツアレラチーズ、トマトソース

編集長の澤村はスタンダードな具だけど、ENROより職人監修の冷凍ピザ生地を取り寄せています。解凍時間が長く、過発酵気味なのが気になりましたがフワサクの焼き上がり。飽きないコンビネーション、そして耳までおいしいのはさすが。

ちなみに焦げ気味に見えますが、取り出すとちょうどいい感じでした。

▲アボカド、塩辛、きのこ、チーズ、マヨネーズ

田口カメラマンはアボカドと塩辛を使った意欲作。酒好きらしい組み合わせで、まったりしていてうまい。アボカドにちょっぴりしょうゆを垂らしても香ばしくなっていいかも?

▲うずまきソーセージ、とろとろ伸びるチーズ、トマトソース

編集部・円道のチャレンジレシピ。スーパーで見つけたうずまきソーセージ、お湯を注いで混ぜるだけでとろりと伸びるチーズを載せるという大胆ピザです。

ソーセージを載せたピザを少し温度を下げて焼き、その後チーズをかけてから二度焼き。

わんぱくすぎるピザは一切れで満腹間違いなし。インパクトがあるし、腹ぺこキッズをお持ちのファミリーキャンパーにピッタリです。

*  *  *

「ガス式窯焼名人」は思った以上に本格的で、いろんなピザを楽しめます。今回のお手伝いスタッフ、ヤマケンはキャンプイベントを主催することもあり「ワークショップでも使えそう」と手にする気満々。

高さがないのでローストビーフのようなものは作れませんが、薪やペレットとは違って温度調節をしやすく、グラタンや窯焼きパンなどピザ以外のオーブン料理ができるのも便利。

使用後は、冷えたことを確認してから固く絞った布で汚れを拭き取るだけ。灰が舞い散ることもありません。

実用的かつエンターテインメント性が高く、もてなしにピッタリです。

>> ENRO

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

 

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