本当に欲しい機能で選ぶ。最新「掃除機」の最適解【春の買って正解モノ】

【春の買って正解モノ】

掃除機のメインストリームといえば、自動で部屋をキレイにしてくれる「ロボットタイプ」と、気軽にササッと使える「スティックタイプ」。各種機能が進化したオススメモデルを識者にきいた!

*  *  *

「手軽に掃除したいのであれば“軽さ”が重要。パッと手にとりやすく、掃除に対するモチベーションも上がり、部分的に掃除したいときでも手軽にできます」

そう話すのは家電プロレビュアーの石井和美さん。最新モデルのスティック掃除機は、軽量タイプであっても吸引力も高く、フローリングのホコリや髪の毛であれば十分とることができる。一方で、昨今のロボット掃除機の進化も著しい。

「最近ではAIの性能が大幅にアップしており、きちんと障害物を避けるので、留守中でも安心してまかせられます。長時間稼働音がする家電でもあるので、基本的には留守中の掃除向き。在宅勤務が多い方や夜間などに使いたいのであれば、静音タイプを選ぶようにするか、普段から使いやすいスティック掃除機がオススメです」

家電プロレビュアー 石井和美さん
ライター、コメンテーター。家電をレビューするための「家電ラボ」を開設。小物家電から冷蔵庫、洗濯機などの大型家電までテストを行っており、WEBや雑誌、テレビなどで発信

 

Q. 掃除がとにかくラクになる掃除機を教えてください!

A. ホコリなどの吸引だけでなく、拭き掃除ができるタイプがロボット掃除機のトレンド。掃除機をかけるより床を拭くほうが重労働なので、それを一度にすませてくれるモデルが人気です(石井さん)

 

■散らかったままの部屋でも確実に掃除してくれる

アイロボット
「ルンバ コンボ j7+」(15万9800円)

ただ水拭きもこなすだけでなく、モップがリフトアップするので、カーペットをきちんと避けながら床を拭きあげます(石井さん)

掃除が完了すると、本体のゴミを自動でクリーンベース内の紙パックへ排出する。クリーンベースは最大1年分のゴミを収納できるので、しばらく掃除のことを気にしなくてもよい。また物体をリアルタイムで認識し回避するので、事前の片付けをする必要もない。

▲モップパッドを天面に格納する独自のパッドリフティングシステムは大きな特徴のひとつ

▲「エッジクリーニングブラシ」や「デュアルアクションブラシ」など充実の清掃機能を搭載

▲モップパッドは洗濯が可能。モップがリフトアップするので、本体を裏返さずとも交換できる

 

■高性能&多機能の最上位モデル

Roborock
「S7 MaxV Ultra」(21万7800円)

水拭き中と掃除終了後に、モップを自動洗浄。水がなくなりそうになると給水も行います。部屋が複数ある広い家に最適です(石井さん)

モップの洗浄、給水、ゴミの収集をこなす「3way全自動ドック」が付属する、吸引力と水拭き性能も進化したモデル。2種類のカメラを搭載したことで、物体回避性能もアップ。さらにはカメラや内蔵マイクによるペットなどの見守り機能搭載で掃除機以外の役割までこなす。

▲水拭きやモップ洗浄に必要な水はドックで自動給水。あらかじめモップを濡らす必要もない

 

■アップグレードを果たした新モデル

エコバックス
「DEEBOT N10 PLUS」(8万9800円)

超音波センサーで床とカーペットを見分け、カーペットは避けて水拭きを行います。自動ゴミ収集ステーション付きでこの価格はコスパ良し(石井さん)

バッテリーの持ちと吸引力が従来機と比べ大幅に向上。一回の充電で最大300分間(吸引+水拭きの場合、最大200分)も稼働し、複数の部屋に渡って清掃ができる。より価格を抑えたいひとには自動ゴミ収集機が付属しない「DEEBOT N10」(5万9800円)も狙い目だ。

▲本体裏面の後部にはモッププレートを完備。掃き掃除と一緒に水拭きもこなしてくれる

 

Q. 家も狭いし物も多いから「ロボットタイプ」は使いづらくて…

A. それなら軽いモデルも充実している「スティック掃除機」がオススメ。自動ゴミ収集機能付きや紙パック式など、ゴミを捨ての手間やお手入れがラクなモデルも多いです(石井さん)

 

■紙パックでお手入れが簡単&軽量でパワフル

日立
「コードレス スティッククリーナー『かるパックスティック』PKV-BK3K」(実勢価格:6万円前後)

軽くて使いやすい紙パック式。最近はゴミが飛び散らない紙パックも注目されています。お手入れがしやすく、使い勝手もいいのが魅力です(石井さん)

片手で楽に使える軽さと強力な吸引力が魅力の1台。ヘッドの回転ブラシの先端をループ形状にすることで髪の毛などがからまりにくく、緑色のLEDライトでゴミを浮かび上がらせる紙パック式のモデル。紙パックは約2カ月に1回の交換でよく、ブラシは水洗いが可能。重量1.1kg

▲集めたゴミは強力パワーで紙パックに圧縮。満杯に膨らんでいても取り出しやすい

 

■吸引力はそのままでお手入れ入らず

東芝ライフスタイル
「VC-CLX51」(実勢価格:5万8000円前後)

サイクロン部に目詰まりするプリーツフィルターがない「フィルターレスサイクロン構造」で、購入時の吸引力をそのまま維持できます(石井さん)

フィルターレスなので面倒なフィルターのお手入れは不要。6気筒の気流が目詰まりの原因となるチリや花粉を微細な粒子に分離し、パワフルな吸引力が持続する。ダストカップや回転ブラシは丸ごと水洗い可能で清潔な状態を保てる。連続運転時間は標準約35分。

▲省スペースなスタンドが付属。バッテリーは取り外せるので、電源近くでなくても設置可能

 

■独自のヘッドがあらゆるゴミを取り除く

シャーク
「Shark EVOPOWER SYSTEM iQ+」(7万9750円、本体のみ:6万9300円)

自動ゴミ収集ドック付属モデルなら毎回ゴミを捨てる必要がなく、ためてから捨てればいいので日々の掃除をラクにします(石井さん)

パワーフィンとソフトローラーを組み合わせた独自のブラシロールはフローリングでもカーペットでも強力にゴミを取り除く。髪の毛やペットの毛もブラシロールにからみづらいので清潔だ。さらに「iQテクノロジー」が掃除モードを自動調整してくれるので効率的。

▲ワンアクションでハンディとして分離することもできる。「気づいたときにすぐ掃除」がやりやすい

※2023年4月6日発売「GoodsPress」5月号70-71ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【春の買って正解モノ】

<文/山本晃平>

 

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