雨の日を快適に過ごす! 変幻自在のAフレーム型タープの張り方

<不自由を自由にする野営スタイル>

こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

5月に入りました。個人的には、4月、5月、10月、11月のキャンプが1年で一番気持ちいい時期だと思っています。

そんな気持ちのいい5月を過ぎると梅雨シーズンの到来。梅雨の時期は、サイトを予約しても雨に当たる確率が多いのでキャンプを嫌がる方も多いと思いますが、私は雨中のキャンプも結構好きです。

雨音を楽しみながら焚き火をするとすごく贅沢な気持ちになれるからです。

とはいえ雨をしのいで快適に過ごすための幕の張り方を知らないと、ただ濡れに行くだけになってしまうので、今回は雨でも快適に過ごせるタープの張り方を紹介したいと思います。

以前、ステルス張りピークフライという張り方を紹介しましたが、今回はAフレームを、「日中」「寝る時」「雨の強さ」で変化させられる便利な張り方を紹介したいと思います。

使用した幕はアクアクエストの3×3m正方形のタープなのですが、DDタープなど違うタープでも正方形ならば同じ張り方ができるので、参考にしてみてください。

■Aフレームの張り方

早速、Aフレームの張り方を順番に紹介していきます。

【ステップ1】ガイロープでタープを吊るす

▲正方形を二つ折りにし、折目になっている辺をガイロープに吊るす

上の写真のように、正方形のタープをふたつに折り、左右をプルージック・ノットで固定し、吊るしてください。ロープを張る高さですが、140~150cmくらいの高さに張るのがいいと思います。

▲タープは必ずロープの下に来るように吊るしてください

タープをガイロープに吊るす時に大事なことは、雨の日は必ずロープの下にタープが来るように吊るすことです。そうしないと、ロープから雨が滴ってきて、タープの下を濡らしてしまいます。

【ステップ2】屋根付きオープンタープに仕上げる

吊るしたタープの片方の下2ヶ所(写真では奥の隅)をペグダウンし、手前側の隅2つをポールで跳ね上げる。この時、左右のポールの高さを変えると低い方に雨が落ちるのでおすすめです。

この張り方は、日中、タープ下で色んなことが行える広さを確保することができます。

雨が強いようであれば跳ね上げた片方をもっと低く張って、雨をしのぐのもいいかもしれません。

▲マット2枚敷いてもかなり余裕があります

ソロ、もしくはデュオなら、十分に日中活動できる広さを確保できるのがお勧めポイントです。雨の日のキャンプは濡れない空間をいかに広く作れるか! なので、日中はこの張り方が私は好きです。

【ステップ3】 就寝時パート1/Aフレームオープン型

▲跳ね上げていた部分を地面にペグダウンし、Aフレームに

先ほどの跳ね上げ型のポールをとって、正方形の頂点を上の写真のようにすべてペグダウンすると、横から見てアルファベットの「A」のような形をしているのが分かると思います。

これでAフレーム型の完成です。

▲中は結構広いです

マットを2枚敷いてもかなり広く、荷物を置くスペースも十分に取れます。ただ、開いている部分があるので、横からの雨がひどい場合はしのげません。

雨が強くても上からだけなら問題ないのですが、風速が5m以上ある場合は横から雨が入ってくる可能性が高いです。

【ステップ4】就寝時パート2/フルクローズ型

▲正方形の片方の(左なら左、右なら右側)頂点を二つ合わせてペグダウン

雨風が強い場合や、寒い時期にクローズする方法を紹介します。

ガイロープには吊るしたままで、正方形の下の頂点を2つ合わせてペグダウンします。

▲端から2番目のループをペグダウン

アクアクエストもDDタープもタープの外側にループが5個付いているのですが、端から2番目部分を、右端の角部分と一直線上になるようにペグダウンします。

これを奥側も行い、さらに右側(写真手前を左側として)も同様にペグダウンします。

▲右側もクローズにした状態

上の写真のように左右クローズにすれば完成です。

この状態であればよほどの雨、風でない限り、無事に一夜を過ごすことができます。

▲中は若干狭くなります

クローズにした分、中は若干狭くなりますが、頑張れば2人寝れるくらいでしょうか。ただし荷物を置くことを考えると、大人1名が最適かもしれません。

撮影時、結構風が強かったので風で圧迫され狭く見えてますが、風がなければもう少し広くスペースは取れますし、高さを少し下げれば床面積はもう少し広く取れます。

ソロで寝るだけなら十分なスペースは確保できますね。このようにフルクローズ型にすることで、暖も取れますし、雨の浸入を防ぐことができます。ただし、完全にクローズしている訳ではないので、多少入ってくる可能性があります。ですから、雨の強い日であれば寝袋カバーをして寝ることをお勧めします。

※ ※ ※

いかがでしたでしょうか? Aフレーム型は、過ごし方や天候によって色んな形に変更が可能なのです。

自然の中でキャンプをしていると、急な天候変化が多かったり、天気予報と違って、風が強かったり、雨が思ったより降ったりすることもあると思います。そんな時に役立つタープの張り方ですので、一度お試しください!

>> 連載

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

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