今秋発売見込みのiPhone16シリーズにおいて、シャープがカメラモジュールサプライヤーから外れる可能性が高いと、著名アナリストが指摘しています。
また同アナリストはiPhone16 Proシリーズが搭載するペリスコープカメラ、そして2025年に量産開始が見込まれる拡張現実(AR)/複合現実(MR)ヘッドセット(第2世代)についても触れています。
iPhone16 Pro/Pro Maxともにペリスコープカメラ搭載
TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏によると、これまでiPhone向けにカメラモジュールを供給してきたシャープがiPhone16ではサプライヤーから外れ、その分LG Innotek、Foxconn、Cowellへの発注が増えるとのことです。
なおシャープのiPhone向けカメラモジュール事業はLuxshare-ICTが買収する可能性があるとクオ氏は述べており、実現した場合、同社の小会社であるCowellはかなりの恩恵を受ける見通しです。
Cowell、対Appleの売上高が大幅増の見通し
iPhone16 Proのディスプレイサイズは、iPhone14/15 Proの6.1インチよりも若干大きくなるぶん、内部スペースが広がるため、ペリスコープカメラが搭載可能になる見通しです。クオ氏はiPhone16 Pro、iPhone16 Pro Maxともにペリスコープカメラを搭載すると予想しています(iPhone15 ProシリーズではiPhone15 Pro Maxのみが同カメラを搭載)。
そして前述のCowellが、2024年のiPhone16向けにペリスコープカメラ向けモジュールを供給するとのことです。
このペリスコープカメラ向けモジュールの平均販売価格がiPhoneのフロントカメラ向けモジュールの6倍〜8倍となるため、Cowellの売上高は大幅に増えることになりそうです。
AR/MRヘッドセット(第2世代)、初年度出荷台数は初代の10倍に
クオ氏によれば、2025年に量産が開始されるAppleの第2世代AR/MRヘッドセットには、ハイエンドとローエンドの2つのバージョンが準備されます。
第2世代AR/MRヘッドセットの出荷開始時期は2025年で、その初年度の出荷台数は、6月5日の世界開発者会議(WWDC23)で発表される初代AR/MRヘッドセットの2023年の出荷台数の約10倍になる見通しです。
初代AR/MRヘッドセット向けにカメラモジュールを単独供給するとされるCowellは、第2世代AR/MRヘッドセット向けにもカメラモジュールを供給する見込みで、その比率は全体の70%〜80%に達すると、クオ氏は予想しています。
つまりCowellは、iPhone16シリーズ、そしてAR/MRヘッドセット向けに、カメラモジュールを相当数供給するということになります。
Source:Medium
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-537226/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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