Appleでサービス部門を統括するエディー・キュー上級副社長が、同社が成功してきた理由を問われ、「YES」よりも「NO」を多く言うことだとの持論を語りました。
限りなく慎重であるべき
2008年に公開された、ジム・キャリー主演の映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード(原題:Yes Man)」は、どんな場面でも「イエス(YES)」と答えることで人生が好転する男性を描いた物語でしたが、Appleのエディー・キュー上級副社長は、正反対の考えを持っているようです。
CNBC主催のCEO Council Summitに出席したエディー・キュー副社長は、著名アナリストであるジム・クレイマー氏との対談で、Appleが成功した秘訣について、「YES」よりも「NO」を言うことだと語りました。
キュー氏は「我々はほとんど全てのものに『NO』と言ってきた」とし、Appleがアイデアを具現化するのは、それが十分に実現可能であり、消費者が心から望んでいるものだけだと語りました。「我々のような巨大企業になると、どんなことでも可能だと思いがちだが、それは間違いだ」
貫かれるAppleの美学
そのうえでキュー副社長は、スポーツ・ストリーミング業界にAppleが進出した理由について、“アイスホッケーの神様”と呼ばれたウェイン・グレツキー氏を引き合いに出し、「パック(アイスホッケーに使う円盤)がある場所ではなく、パックが向かう場所に行きたかった」と述べました。
つまりAppleとしては、単に今注目を集めているから参入するのではなく、将来的にどうなるかを見据えたうえで逆算してサービスを提供しているということなのでしょう。
こうしたキュー氏の姿勢は、過去の(Netflixと異なり)Apple TV+は「量よりも質で勝負する」との発言や、音楽の未来はロスレスではなく「空間オーディオにこそある」と語ったインタビューからも一貫して伝わってきます。
Source:Billboard
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-538873/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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