GITAI Japan株式会社(以下、GITAI Japan)は、宇宙ステーションや地球軌道、月面・火星など、宇宙向け汎用作業ロボットの研究開発と、宇宙空間でのロボットによる労働力提供を目指す日本発のスタートアップ企業です。
今回、同社は米国法人のGITAI USA Inc.とともに総額40億円(約 3,000 万米ドル)の資金を調達しました。
宇宙飛行士の負担、輸送コストの課題
月面資源開発や火星探査、ISS(国際宇宙ステーション)の商業化など宇宙開発が加速する中、新たな宇宙ステーションや月面・火星基地の建設など宇宙空間におけるさまざまな作業の急増が見込まれています。
しかし、こうした作業は、人体へのリスクを抱えながら宇宙飛行士が行っているのが現状であり、そのための育成や輸送に莫大なコストが発生しているようです。
GITAI Japanでは、宇宙飛行士の負担・リスクを軽減するとともに宇宙空間作業にかかる輸送・育成などの総コストを大幅に削減する“汎用作業ロボット”を開発しています。
今回の資金調達により、パートナー企業が輸送手段を提供し、GITAI Japanが作業手段を提供することで、宇宙における作業コストの引き下げを実現するとのこと。
月面で探査・採掘・点検するロボット
GITAI Japanらは、今回調達した資金の具体的な使い道として、月面ロボット探査機およびシャクトリムシ型ロボットアームの技術準備レベル(TRL)の強化、米国のエンジニアリングモデル/フライトモデル製造施設の拡張などを挙げています。
“稼働爪”を持つシャクトリムシ型ロボットアーム
今後、月面ロボット探査機とシャクトリムシ型ロボットアームがどのように進化していくのか、注目したいところです。
参考①:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000285.000047342.html
参考②:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000042239.html
参考③:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000042239.html
GITAI Japan株式会社 公式サイト:https://gitai.tech/
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/209291
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部