貯水池に落としたスマートフォンを回収するため、勝手に水を抜いた政府職員がSNSで大炎上し、停職処分となった事件が注目を集めています。
諦めない努力は買うが
インド中部に位置するチャッティースガル州の貯水池で、政府職員のラジェーシュ・ビシュワス氏が自撮り中にスマートフォンを誤って水中に落としてしまいました。
ここまでならよくある話ですし、普通は諦めて終わりとなるはずです。
しかし、ヴィスワス氏は政府の機密データが入っていると主張、地元のダイバーに依頼して貯水池に潜ってスマートフォンを見つけるよう依頼します。それでも見つからず、とうとう追い込まれた彼は、ディーゼルポンプを使って貯水池を空にする手段に出ます。
かくして、3日間で200万リットル以上(50万リットルの25メートルプール4個分)の水が貯水池から組み上げられ、運河に排出されることとなりました。
正式な許可を得ておらず大問題に
1,500エーカー(東京ドーム130個分)の土地を灌漑できる量とあって、赤い傘をさしながらビシュワス氏が呑気に座っている様子がSNSで公開されると、世間から批判が殺到します。
Rajesh Vishwas- a food Inspector in Chhattisgarh got an entire dam drained out after his new phone fell into the reservoir. 21 lakh litre of water was pumped out over a period of three days.
He has been suspended but deserves to be sacked.pic.twitter.com/mUCEKO8xnE
— Annu Kaushik (@AnnuKaushik253) May 26, 2023
ヴィスワス氏は批判に対して、貯水池の水は灌漑に使えず、排水する許可も上級職員や灌漑局から得ていると主張しましたが、干ばつに喘ぐインドでは言い訳にしか聞こえません。
さらに、その後の調査で正式な許可を得ていないことが判明したため、ヴィスワス氏は停職処分となりました。
なお、肝心のスマートフォンは見つかったものの、水没していたために起動しなかったとのことです。耐水性能を備えたiPhoneだったら、まだ救いがあったかもしれません。
Source:Aljazeera,Twitter/AnnuKaushik253
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-539504/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania