Appleは2023年6月6日未明に、世界開発者会議(WWDC23)のキックオフとなる基調講演を行い、この秋正式リリースする次期OSや、新カテゴリーの第一号となる「Vision Pro」を発表しました。
次期OSであるiOS17、iPadOS17、watchOS10、macOS Sonoma、tvOS17は、基調講演後に開発者向けベータ版がリリースされ、登録ユーザー向けのパブリックベータ版は7月、一般向け正式版は2023年秋に公開される予定です。
15インチMacBook Air、新型Mac Studio、新型Mac Proは予約受付中、発売は6月13日です。
▼iOS17:電話、FaceTimeアプリが刷新。NameDropやジャーナル、スタンバイ機能が追加
▼iPadOS17:ロック画面がカスタマイズ可能に。ライブアクティビティとヘルスケアプリが追加
▼watchOS10:インターフェースが再設計。スマートスタックの導入
▼macOS Sonoma:名称は「Sonoma」で決定。ウィジェットで使い勝手が向上
▼tvOS17:FaceTimeが利用可能に
▼15インチMacBook Air:M2搭載。13インチから15インチへ大型化
▼M2 Ultra:M2ファミリーの総仕上げ。M2 Maxチップ2個ぶんのパワー
▼M2 Max/M2 Ultra Mac Studio:接続性が強化
▼M2 Ultra搭載Mac Pro:最後のIntel搭載モデルがついにAppleシリコン搭載機に
▼Vision ProとvisionOS:Apple史上最も野心的な製品
iOS17:電話、FaceTimeアプリが刷新。NameDropやジャーナル、スタンバイ機能が追加
iPhone向けの次期OS「iOS17」では、電話、FaceTime、メッセージの、コミュニケーションアプリの機能が大きく向上します。
電話の着信時の自分の表示をカスタマイズする「連絡先ポスター」、誰かが留守番電話を残そうとするとそのメッセージがリアルタイムで文字化されるので、その間に電話に出るかどうかを決めることができる「ライブ留守番電話」が使えるようになります。
FaceTimeで音声だけでなくビデオも使用可能となり、ジェスチャーで発動可能なハート、風船、花火などのエフェクトが追加できます。
そしてメッセージが刷新、Liveフォトで撮影した被写体を切り取って動くステッカーにする「Liveステッカー」が使えるようになるほか、自分が目的地に無事到着したことを知らせる「安否確認」機能が導入されます。
AirDropには新たに「NameDrop」が追加され、iPhone同士やApple Watchを近づけるだけで連絡先情報が共有できます。
文の自動修正機能もアップデート、タイプ入力や音声入力の精度が上がり、機械学習により使えば使うほど文法ミスなどの修正能力が向上します。
「スタンバイ」機能により、iPhoneを横向きで充電するときにスマートホーム機器のような使い方ができるようになります。時計や写真だけでなく、ウィジェットや通知など、パーソナライズが可能です。
また日記アプリ「ジャーナル」が追加されるほか、Siriが「Siri」というだけで起動するようになります。
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iPadOS17:ロック画面がカスタマイズ可能に。ライブアクティビティとヘルスケアプリが追加
iPad向けの次期OS「iPadOS17」では、ロック画面のカスタマイズが可能になります。またライブアクティブティの追加により、スポーツの試合や出前の注文など、リアルタイムの状況をロック画面に表示できます。
またウィジェットがインタラクティブになり、ロック画面とホーム画面の両方で利用可能となります。
iPadOS17ではメモアプリが刷新され、PDFでの読み書きや作業が簡単になります。
そしてiPadにもヘルスケアアプリが追加されます。
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watchOS10:インターフェースが再設計。スマートスタックの導入
Apple Watch向けの次期OS「watchOS10」は、インターフェースが再設計され、見た目が大きく変わります。
新しい「スマークスタック」により、Apple Watchにもウィジェットが表示されるようになります。これらウィジェットは、Digital Crownを回すだけでどの文字盤からでも表示することができるので、必要な情報にすばやくアクセス可能です。
そしてwatchOS10では「パレット」「スヌーピー」の2つの新しい文字盤が追加されます。
またワークアウトの「サイクリング」「ハイキング」がそれぞれ大きく進化します。
ヘルスケア関連のデータを取得するツールとして大きな役割を果たしているApple Watchですが、watchOS10により心の健康、視覚の健康が管理可能となります。
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macOS Sonoma:名称は「Sonoma」で決定。ウィジェットで使い勝手が向上
Mac向け次期OSの名称は「macOS Sonoma」となりました。
macOS Sonomaではウィジェットの使い勝手が大幅に向上、また連係機能によりMacからiPhoneのウィジェットへもアクセス可能となります。
ビデオ会議機能も刷新され、新しい「プレゼンターオーバーレイ」では、ユーザーの姿を小さな円の中に入れる、その円を自由に動かす、反対にコンテンツの前に大きく表示して目立たせることができます。
Safariブラウザも大幅アップデートされ、特にプライベートブラウズのプライバシー保護機能が進化します。
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tvOS17:FaceTimeが利用可能に
Apple TV 4KおよびApple TV HD向けに提供される「tvOS17」により、Apple TV 4KでもFaceTimeアプリが使えるようになります。つまりテレビの大画面で、FaceTimeによる通話が可能になるということです。
今年後半には、Cisco WebexやZoomなどのビデオ会議アプリがtvOS17上で提供されるので、それらのコミュニケーション機能をApple TV 4Kで利用できるようになります。
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15インチMacBook Air:M2搭載。13インチから15インチへ大型化
15.3インチのLiquid Retinaディスプレイ(2,560×1,664ピクセル)、M2プロセッサを搭載するMacBook Airは、15インチクラスで最も薄い11.5ミリ、重量1.5キロと、薄型軽量を実現しています。
4つの高性能コアと4つの高効率コア、10コアGPU、16コアNeural Engineを搭載、100GB/sのメモリ帯域幅を実現。
ファンレス設計で、6つのスピーカー、1080p FaceTime HDカメラ、MagSafe 3充電ポート、3.5ミリヘッドフォンジャック、2つのThunderbolt/USB 4ポートを搭載しています。
8GBユニファイドメモリ、ストレージは256GBまたは512GB、カラーはシルバー、スターライト、スペースグレイ、ミッドナイトの4種類です。
すでに予約受付が開始されており、発売は6月13日です。価格は198,800円からとなっています。
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M2 Ultra:M2ファミリーの総仕上げ。M2 Maxチップ2個ぶんのパワー
M2 UltraはM1 Ultraの後継であり、M2ファミリーの総仕上げとなるチップです。
第2世代の5ナノメートルプロセスによるM2 Ultraは、UltraFusionテクノロジーにより2つのM2 Maxチップのダイを接続することで、2倍の性能を実現しています。
M2 UltraはM1 Ultraよりも200億個多い1,340億個のトランジスタで構成され、ユニファイドメモリアーキテクチャはM1 Ultraと比べて50パーセント多い、192GBという画期的なメモリ容量に対応し、メモリの帯域幅は800GB/sで、M2 Maxの2倍となっています。
M2 Ultraの24コアCPUは、16の次世代高性能コアと8つの次世代高効率コアで構成され、M1 Ultraよりも最大20パーセント高速なパフォーマンスを発揮します。
M2 Max/M2 Ultra搭載Mac Studio:接続性が強化
新型Mac Studioは、M2 Maxに加え、新たに発表されたM2 Ultraを搭載しています。新型Mac Studioは、最もパワフルなIntelベースの27インチiMacよりも最大6倍高速で、M1 Ultra搭載の前世代のMac Studioよりも最大3倍高速です
背面には4つのThunderbolt 4ポート、2つのUSB-Aポート、HDMIポート、10Gb Ethernet、3.5ミリヘッドフォンジャック、前面にはM2 Max搭載モデルは2つのUSB-CポートとSDXCカードスロット、M2 Ultra搭載モデルは2つのThunderbolt 4ポートとSDXCカードスロットを搭載しています。
メモリとストレージは、M2 Max搭載モデルは32GB/512GB、M2 Ultra搭載モデルは64GB/1TBです。
すでに予約受付を開始しており、6月13日に発売されます。価格は298,800円からとなっています。
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M2 Ultra搭載Mac Pro:最後のIntel搭載モデルがついにAppleシリコン搭載機に
これまでずっとIntelベースモデルのみだったMac Proに、ついにAppleシリコンが搭載されました。新型Mac Proは新しいM2 Ultraを採用しています。
新型Mac Proは7つのPCIe拡張スロットを備え、そのうち6つは以前よりも2倍高速なgen 4に対応するため、ユーザーは必要なカードでカスタマイズできます。
メモリは64GB、ストレージは1TBで、8つのThunderbolt 4ポートを搭載し、最大8台のディスプレイを同時サポートします。また3つのUSB-Aポート、2つのHDMIポート、2つの10Gb Ethernetポート、ハイインピーダンスヘッドフォンに高度に対応する3.5mmヘッドフォンジャックを装備しています。
M2 Ultra搭載Mac Proの予約受付はすでに開始されており、発売日は6月13日です。価格は1,048,800円からとなっています。
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Vision ProとvisionOS:Apple史上最も野心的な製品
Appleは噂どおり、同社初のヘッドセット「Vision Pro」を発表しました。
本体以外のコントローラーやハードウェアは一切必要とせず、ユーザーの目、手、声だけで操作します。
AppleはVision Proのために、新しい虹彩認証Optic ID、専用OSであるvisionOS、そして専用のApp Storeを用意しています。
Vision Proの価格は3,499ドルからで、2024年始めにまずアメリカのApple Storeで発売、その後同年の年末までには、その他の国々でも販売開始される予定です。
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Source:Apple
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-540951/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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