iPhoneに搭載するバッテリーを容易に取り外し可能にすることを義務付ける可能性がある、ヨーロッパの新たな新規制がついに議会の承認を得たことが明らかになりました。バッテリーの持続可能性、耐久性、性能の向上を目指すものです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. 欧州議会は、バッテリーおよび廃バッテリーに関するEUの規則を見直すという合意に賛同した。
2. ポータブルバッテリーは、消費者自身が簡単に取り外しや交換できるように設計されなけばならなくなる。
3. iPhoneのバッテリーを簡単に取り外せるようデザインが変更される可能性がある。
iPhoneのバッテリーも簡単に取り外せるようになる?
賛成587票、反対9票、棄権20票で、欧州議会は、バッテリーおよび廃バッテリーに関するEUの規則を見直すという理事会との合意に賛同した。新法は、この分野における技術開発と将来の課題を考慮し、設計から使用済みまで、バッテリーのライフサイクル全体を対象とするものです。
規制によって予見される主な施策の中で、スマートフォンに関連する項目は次のとおりです。
- 家電製品に搭載されるポータブルバッテリーは、消費者自身が簡単に取り外しや交換ができるように設計する。
- 廃バッテリーから回収する材料の最低レベルを、リチウム:2027年までに50%、2031年までに80%、コバルト、銅、鉛、ニッケル:2027年までに90%、2031年までに95%とする。
- 新型バッテリーに使用する製造・消費者廃棄物からの再生材料の最低レベルを、規制発効から8年後:コバルト16%、鉛85%、リチウム6%、ニッケル6%、発効から13年後:コバルト26%、鉛85%、リチウム12%、ニッケル15%とする。
上記の中で、ポータブルバッテリーはユーザー自身が簡単に取り外しや交換できるように設計しなければならないという項目が最もiPhoneに影響を与えそうです。
Appleはセルフ修理プログラムを開始しており、ユーザーが自身でバッテリー交換などを行えるようになっていますが、専用ツールのスーツケースは大きく、レンタル費用も高いため、簡単にバッテリー交換が行えるとは言い難い状況にあります。
今のところすでにFairphoneのモデルなどがバッテリー交換の条件を満たしていますが、現行iPhoneは大きなデザイン変更を迫られる可能性があると言えます。
Source:欧州議会 via AppleInsider
Photo:iFixit
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-542197/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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