【GoodsPress 2023上半期AWARD】
最近の冷蔵庫はカメラや重量センサーなどを活用し、ドアを開けなくても庫内にストックしている食材の状況を把握できるようになってきた。食品の鮮度を維持するための基本性能がさらに進化したモデルも含めて、2023年上半期に登場した傑作の新製品がコチラ!
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最近の冷蔵庫に見られる傾向のひとつとして、家電ライターのコヤマタカヒロさんは狭いスペースにも置きやすくなっている点を挙げる。
「最新モデルは、従来と同じ容量でも、より設置性を高めたスリムなモデルが増えています。特に、日立とアクアからは奥行きのサイズをコンパクトにした新機種が登場。今後はさらに顕著なトレンドのひとつになりそうです」
その代表例としてコヤマさんが挙げるのが、東芝「VEGETA GTシリーズ」だ。
「例えば、GR-V500GT。定格内容量が501Lタイプの中でも横幅60cmというスリム設計なので、同社2022年度製品の411Lと同じ設置スペースに収まります。庫内がすっきりしていて、隅々までたっぷり収納できるのも美点です」
使い勝手の良さも進化。食品のロスや買い忘れを新機能で防げるようになってきた。
「日立の『まんなか冷凍 GXCタイプ』が搭載する冷蔵庫カメラは庫内の状態を細かく撮影することで食材の買い忘れや重複などを防ぐことができます。また、AIによる最適な温度制御技術にも注目。三菱電機の『WZシリーズ』は各種センサーによる“A.I.予報”機能を搭載し、温度管理を行うとともにアプリに冷蔵庫内の整理整頓を促してくれるのが便利です」
家電ライター コヤマタカヒロさん
掃除機や洗濯などの生活家電について詳しく、キッチン家電もこよなく愛する実践はのデジタル家電ライター。ノートPCをはじめとするデジタルガジェットの造詣も深い。
ー冷蔵庫部門ー
<大賞>
■横幅はそのままに容量を90Lアップできる!収納力を徹底的に追求した使いやすさも秀逸
東芝ライフスタイル
「VEGETA(ベジータ)GTシリーズ GR-V500GT」(実勢価格:32万円前後)
広くてしまいやすい冷蔵室から、収納する食品や食材に合わせて3段冷凍室まで、使いやすさが徹底されているだけでなく、食材をおいしく保存するための基本性能もしっかりと備わっているのが◎。野菜の潤いをしっかりと保てるほか、お肉の鮮度も長持ちします(コヤマさん)
501Lタイプでありながら、2022年に同社がリリースした411Lタイプと同様の横幅60cmのスリム設計。収納力に優れる。ガラスドアのスッキリとしたデザインはオシャレなキッチンにもピッタリ。カラー展開は、フロストグレージュとフロストホワイトの2種類から選べる。
▲冷凍室は3段仕様。例えば、1段目には冷凍ごはんなどのストック、2段目には使いかけをはじめとする食品、3段目には立ててしまえる冷凍食品…という具合に収納可能。積み重ねてしまいがちな冷凍庫内の食品を整頓しやすく、使いたい冷凍食品を取り出しやすい
▲庫内の凹凸を極力減らした構造になっているので、デッドスペースが少ない。食品を隅々まで無駄なくストックしておけるのが便利だ
▲GTシリーズは奥行きもスリムだ。例えば「GR-V450GT」(452L)は、同じく450Lタイプの従来機種(写真上の同社製2022年度モデル)のような出っ張りが生じにく、大容量でありながら、広々としたキッチンを確保できる
<ハイテク賞>
■状況に合わせて庫内の温度を調整!整頓を促す新機能もニクイ
三菱電機
「WZシリーズ MR-WZ61J(容量608l)」(実勢価格:45万円)
“全室独立まかせA.I.”が扉の開閉などをチェックしています。庫内の適温に冷やしてくれるほか、冷蔵庫の整理やお手入れのタイミングを教えてくれるのが便利です(コヤマさん)
冷凍なのにサクッと切れて時短調理に便利な“切れちゃう瞬冷凍A.I.”とともに、肉や魚を生のまま保存するのに便利な“氷点下ストッカーDA.I.”も搭載。薄型断熱構造 “SMART CUBE”による大容量仕様で、食品をしまいやすい。
▲全部屋が仕切られた独立構造を採用。部屋ごとのセンサーが温度や扉開閉などを見張って、ムダなく冷やす。氷へのニオイ移りもしにくい
▲買い物後に食品を庫内に入れるタイミングを予測して効率的に“事前冷却”を実行。鮮度を保ちやすくする。ワンタッチで設定可能だ
<鮮度優秀賞>
■食品の鮮度を保てる機能が満載!パネル照明で食品を見つけやすい
アクア
「TXシリーズ AQR-TXA50N」(実勢価格:33万円前後)
輻射冷却を活用した“W間接冷却チルド”や“おいシールド冷凍”、野菜室の“うるおいエリア/ツインLED”など、鮮度を保つ機能が充実。パネル照明で庫内が明るくて使いやすいです(コヤマさん)
500Lクラスとしてスリムな奥行き677mm仕様。冷蔵室を開けると野菜室の様子が丸わかり。野菜の保管状態を把握しやすい。空気中の酸素から生成されたオゾンが庫内の浮遊菌と付着菌を除去。安心&清潔に保管できる。
▲半密閉構造化された“うるおいエリア”の側面にはアルミプレートを配置。輻射冷却で“うるおいエリア”の高湿度と低温を実現する
▲冷蔵庫に備わる人感センサーが周囲の動きを感知すると、LEDステータスバーが点灯。色の違いによって運転状況を確認できる
<取り出しやすいで賞>
■庫内が見やすいだけでなく電動引き出しで開け閉めがラクに
日立グローバルライフソリューションズ
「まんなか冷凍 GXCCタイプ R-GXCC67T」(実勢価格:49万2800円前後)
各段ともに庫内の奥まで見やすい設計を採用。冷凍室下段と野菜室には“電動引き出し”を搭載しており、ボタンを押すだけでラクに出し入れできるなど使いやすい設計です(コヤマさん)
大容量の670Lサイズながら奥行き654mmのスリム設計が特徴。食器棚などと並べても出っ張りにくい。冷蔵庫は丸ごとチルドとなっており、食品の鮮度を保ちやすい。木目調のアクセントをあしらっているドアもオシャレ。
▲本体上部には“冷蔵庫カメラ”を装備。自動的に撮影した写真は、専用のスマホアプリで閲覧できる。スマホから冷蔵室の食品が丸わかりで、余分な買い物をしなくても済む
<スリム設計賞>
■スリム&使い勝手を両立!仕分けやすい棚の構造でしまいやすい
パナソニック
「スリム冷凍冷蔵庫 NR-B252T」(実勢価格:9万円前後)
250Lクラスのスリムタイプながら、冷蔵室内にチルドルームや野菜室を用意。大型冷蔵庫のように食材を収納できるようになっています。3段設計の冷凍庫も整理しやすい!(コヤマさん)
庫内だけでなくドア棚の収納力も上々。飲み物はもちろん、食事の際に必要な調味料などを取り出しやすい。Agバイオ抗菌脱臭によって、庫内が清掃に保たれるのも美点。ガラス棚なので付着した汚れはサッと拭き取れる。
▲冷凍庫に製氷エリアを備えるほか、冷蔵室の上段にはチルドルーム、下段には野菜ケースも用意されている。スリムでも収納力は高い
※2023年6月6日発売「GoodsPress」7月号36-37ページの記事をもとに構成しています
>> 特集【GoodsPress 2023上半期AWARD】
<取材・文/コヤマタカヒロ、ナゴヤリュータ>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/538495/
- Source:&GP
- Author:&GP
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