生成AIサービスを提供する韓国スタートアップ・リートンが16.5億円調達。日本での事業加速に期待

対話型生成AIサービス「wrtn(リートン)」を提供する Wrtn Technologies, Inc.(以下、リートン)は、第三者割当増資により、シリーズAで16.5億円の資金調達を完了。

引受先は、既存株主のキャップストーンパートナーズ(Capstone Partners)をリード投資家とし、今回新たに加わったZ Venture Capital(以下、ZVC)、Woori Venture Partners、KDB 産業銀行、ハナ銀行、ハナ証券、KB証券などです。

昨年11月のプレシリーズAラウンドでの4.2億円とあわせ、累積資金調達額は21億円となりました。

国民的GPT応用サービス「wrtn」

リートンは、GPT-4をはじめ、Naver Hyperclova、独自の言語モデルを基盤としたAIポータルサービス「リートン(Wrtn) 2.0」を運営する韓国のスタートアップ企業です。

「リートン(Wrtn) 2.0」は、AIプラグインプラットフォームを実装し、外部のさまざまなサービスと連携可能。Web版だけでなくデスクトップ、モバイル用のアプリもリリースしています。

2022年10月に正式リリースした「wrtn」は、公開4ヶ月でアクティブユーザー数10万人を突破。ユーザーが生成した単語の数は20億件を超えるなど国民的GPT応用サービスとしての位置を確立しています。

また同社は、2023年5月末に業界を代表するグローバル企業が多数集結した生成AIカンファレンス「GAA2023(Generative AI Asia 2023)」を主催。マイクロソフトをはじめ、アマゾンウェブサービス、ハギングフェイス、コヒア、ネイバーなどグローバルな16社のテック企業が参加しました。

ZVCらから資金調達、日本での事業加速に期待

今回の資金調達で新規引受先となったZVCは、LINEやヤフージャパンなどを子会社として持つZホールディングスの企業主導型ベンチャーキャピタル(CVC)です。

ZVCの参加により、生成AIサービスにおいての日本事業にもさらに弾みがつくと期待されています。

リートンのイ代表は、「AI時代を迎え、利用者の最初の画面を占める次世代ポータルとして位置づけ、すべての人に開かれたAI生態系を作っていきたい」とコメント。

また、「韓国初のプロンプトエンジニアを公募したように、今回の資金調達を通じてさらに積極的に優秀な人材を採用し、サービスの高度化を図っていきたい」とも語っています。

参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000119361.html

(文・Higuchi)


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