マイクロLEDディスプレイ搭載Apple Watchの量産開始時期が2026年に延期

Apple Watch micro LED
 
マイクロLEDディスプレイを搭載するApple Watchの量産開始時期が、これまで噂されていた2025年から2026年に延期されたと、市場調査会社Trend Forceが伝えました。
 
Apple初となるマイクロLEDディスプレイ搭載製品はApple Watch Ultraで、2025年に発売されると予想されていました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. マイクロLEDディスプレイを搭載するApple Watchの量産開始時期が、2026年に延期された。
2. 現時点では、試作段階にとどまっている。
3. 量産に向けて製造技術を改善し、コストを下げる必要がある。

量産開始時期が、2026年第1四半期(1月〜3月)に延期

Trend Forceによれば、マイクロLEDディスプレイを搭載するApple Watchの量産開始時期は、2025年第2四半期(4月〜6月)から2026年第1四半期(1月〜3月)に延期されたとのことです。
 
その理由についてTrend Forceは、マイクロLEDディスプレイの製造は技術的難易度が高く、製造コストも高すぎて製品に実装することを検討する段階にないと説明しています。
 
そのため、現時点ではマイクロLEDディスプレイの量産に向けた計画は進行しておらず、試作段階にとどまっている模様です。

iPhoneよりもApple Watch用マイクロLEDディスプレイの製造難易度は低いが

AppleがマイクロLEDディスプレイを搭載する最初の製品としてApple Watchを選んだのは、2.5インチ以下のサイズで画素密度300ppi〜400ppiを実現すれば良く、iPhone用ディスプレイの画素密度458ppi〜460ppiよりもマイクロLEDチップの実装密度が低くて済むのが理由と、Trend Forceは述べています。
 
しかし、それであっても不良チップが生じること無くウエハーにマイクロLEDチップを正確に配置するのはかなり困難とのことですので、実製品に搭載するには歩留まり率の改善が必要な状況です。
 
 
Source:The Elec
Photo:Apple(米国)
(FT729)


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