GMのEVにおけるApple CarPlayとの決別を販売店が不安視

CarPlay
 
米General Motors(GM)は今年春、同社が今後発売する電気自動車(EV)は、Apple CarPlayに対応しないと発表しました。
 
しかしそれから数カ月が経過した現在も、GMの車を取り扱う販売店(ディーラー)からは、CarPlayへの対応中止が顧客離れにつながるリスクがあるとして、決定を懸念する声があとを絶ちません。

CarPlayには問題がないのになぜ新システムを導入するのか

Detroit Free Pressによると、GMの多くの販売店はEVがCarPlayに非対応となる件について、GM本社から詳しい説明を受けていないそうです。
 
GMは未来のEVのインフォテイメントシステム用として、Googleと共同で新しいソフトウェアの開発を行っていますが、複数のGM販売店が「CarPlayにはなんの問題もないのに、なぜ新たなシステムを導入するのか」と疑問を呈しています。

新システム導入と新EV導入のタイミングが重なる

またGMは今年、次世代バッテリー「アルティウム(Ultium)」を搭載した、新たなグローバルEVアーキテクチャを基盤とする電気自動車をリリースする計画を明らかにしており、「新EVの立ち上げに全リソースを集中すべき時に、わざわざCarPlayをやめて新システムを導入する必要はないだろう」という意見も出ています。
 
さらにGM取扱店は、CarPlayに代わる新システムの採用に伴うコスト増にも不安を募らせています。新たなシステムを導入するとなれば、販売員への教育が必要となるからです。

CarPlayの対応中止が顧客離れを引き起こす?

GMは新システムの導入とともに、サブスクリプションによる売上増を目指しています。同社は2030年までに、サブスクプションによる年間売上高を現在の200億ドルから250億ドルまで引き上げることを目標に掲げています。
 
しかし販売店にとってみれば、新システムへの期待よりも、CarPlayの対応中止が顧客の満足度を下げ、顧客離れを引き起こすのではないかという不安のほうが勝っているようです。

 
 
Source:Detroit Free Press via 9to5Mac
Photo:Apple
(lunatic)


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