MacのインターフェースがiPhoneに限りなく近くなってきた件について

macos sonoma
 
macOS Sonomaパブリックベータがリリースされましたが、インターフェースがかなりiOSに似通ってきていると指摘されています。Appleは「Continuity(連係)」というコンセプトに力を入れており、すべてのデバイスでシームレスな体験が得られることを目指していますが、MacがiPhone的になることの意味合いがいまいち理解できない、と米メディアThe Vergeの記者は苦言を呈しています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. macOS Sonomaのパブリックベータがリリースされた。
2. インターフェースがかなりiOSに似通ってきているとの指摘。
3. Macのデスクトップのウィジェット導入は意味をなさないとのこと。

iPhoneのウィジェットとMacのウィジェットは異なる?

iPhoneがMacのWebカメラになる「Continuity Camera(連係カメラ)」や、iPhoneを手に取ることなく電話をかけたり、電話に出られる機能など、どのデバイスでも同じ使用体験が得られるように、というのがAppleの方針ですが、MacにiPhoneのインターフェースが持ち込まれることについて、違和感を感じざるを得ない、とThe Vergeは述べています。
 
その最たる例がホーム画面のウィジェットだといいます。iOS14でホーム画面のウィジェットが導入され、iOS16でロック画面へのホーム画面ウィジェットの配置が可能となりましたが、macOS Sonomaのパブリックベータではデスクトップにウィジェットを配置することが可能となっています。
 
ただThe Vergeのライターいわく、iPhoneのホーム画面にウィジェットを配置するのと、Macのデスクトップにウィジェットを配置するのでは、果たす役割が大きく異なるというのです。
 
iPhoneウィジェットの利点は、食料品の買い物中やバスを待っている間など、実際のアプリを開いている暇がないときにちらっと見ることだといいます。これに対して、Macのデスクトップをちらりと見ることはほぼなく、意図的に見ようとしない限りウィジェットを確認できないため、意味をなさないとのことです。

開始スクリーンはすでにiPhoneに酷似

macOS Sonomaの開始スクリーンはiPhoneに非常に似ており、一見iPhoneを開いてしまったのかと錯覚を抱くほどだといいます(トップ画像)。
 
Appleのこの「連係」のトレンドを止めることは困難かもしれませんが、デバイスに応じて意味のある機能の実装を心がけて欲しいと願うばかりです。
 
 
Source:The Verge
Photo:digidude23/Reddit
(lexi)


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