投資銀行Goldman Sachsが最新のレポートで、間近に控えたAppleの決算報告について強気の展望を示すとともに、下半期の収益もiPhone15への旺盛なアップグレード需要に下支えされるとの予測を立てています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleの第3四半期決算報告について、Goldman Sachsが強気な予測を立てている。
2. 大きく上昇した株価に関しても、市場が過大評価しているわけではないと指摘。
3. さらにiPhone15のアップグレード需要で、2023年後半の収益が良化するとも予想した。
コンセンサスを上回る強気予想
Goldman Sachsは投資家に向けたレポートで、Appleが8月3日(現地時間)に公開する、2023年度第3四半期(4月〜6月:Apple独自の会計年度)の業績について、大きなサプライズはないとの見解を示しました。
Appleの事前予測では、総売上高が前年同期比で約2%減と、昨年から同程度の水準をキープする見込みです。ただしGoldman Sachsは、一株当たりの利益について、ウォール街のコンセンサス(1.19ドル)を上回る、1.21ドルになると予測しています。
また、2023年後半はAppleの収益が大きく良化するだろうとし、一部投資家の間で広がる、同社の株価が過大評価なのではないかとの懸念を払拭する業績になるとも述べました。
多くのユーザーがiPhone15待ち?
他の投資銀行と比較して、Goldman SachsはAppleの将来について保守的な態度をとることが少なくないだけに、強気な予測を立てるのは珍しい印象を受けます。
Goldman Sachsによると、確かにAppleの株価は年初来で50%近く上昇しているものの、新興国市場での需要拡大や、Vision Proの発表、iPhoneの売上、エコシステムの強化など、複数の確かな根拠に基づいており、決して過大評価とは言えないそうです。
また、今秋に登場予定のiPhone15シリーズについても、iPhone14シリーズの売上が比較的穏やかなことを理由に、多くのユーザーがアップグレードを待っている可能性が高いと予想しました。
ちなみにiPhone15シリーズは、よりプレミアム感を出すべく、上位モデル(iPhone15 Pro/iPhone15 Pro Max)と下位モデル(iPhone15/iPhone15 Plus)の価格差が従来よりも拡大すると予想されています。
その結果、iPhone15 Pro/Pro Maxは100ドル以上の値上げとなるとの見方が一般的で、Goldman Sachsもこうした観測に同調しています。しかし、Appleはその価格上昇を正当化するだけの「力強いビジョンを持ち合わせている」ため、業績面でネガティブに働くことはないと考えているようです。
Source:AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-546605/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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