iOS17でSafariに追加される9つの新機能

‎iOS17 Safari
 
iOS17では、iPhoneの標準ブラウザであるSafariも、便利で安全に使うための新機能が追加されて進化します。米メディアMacRumorsが、Safariの進化ポイント9つをまとめているのでご紹介します。プライバシー保護関連の機能が特に充実しています。
 
※記事中の機能や使用しているスクリーンショットは、取材に基づく特別な許可に基づき使用しています。機能やデザインは、iOS17パブリックベータのものであり、正式版では変更される可能性がありますのでご了承ください。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iOS17で進化するSafariの新機能をまとめた。
2. プロファイルの切り替えは、用途別にお気に入りなどを使い分け可能。
3. プライベートブラウズを開くには生体認証が必要に。

iPhoneの標準ブラウザ、Safariが進化

iOS17では、iPhoneの標準ブラウザであるSafariにも多くの新機能が追加され、進化します。特に、Appleが力を入れているプライバシー保護の強化に関連した機能の充実が目立ちます。

 

1. プロファイル

iOS17のSafariでは、用途に応じて切り替えられるプロファイルを作成できます。
 
「仕事」「趣味」などのテーマごとのプロファイルを設定すれば、お気に入り、履歴、機能拡張、タブグループ、Cookieを分けられるので、ブラウジングを分けて管理できます。
 
あるプロファイルではCookieやポップアップをオフに、別なプロファイルではオンにしておくといった使い分けも可能です。
 
プロファイルは、「設定」アプリでSafariのメニューを開き、「新規プロファイル」を開いて名前、アイコン、背景色、お気に入り、新規タブを開く先を設定したら「完了」をタップすれば利用できます。
 
‎iOS17 Safari 新機能
 
設定したプロファイルは、タブのアイコンをタップして、画面下部のアイコンから「プロファイル」メニューで切り替えできます。
 
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2. プライベートブラウズを開くのに生体認証を要求可能

iOS17のSafariでは、閲覧履歴、検索履歴、自動入力情報がSafariに残らないプライベートブラウズを開くのにFace IDまたはTouch IDによるユーザー認証が必要となります。
 
ロックを解除したiPhoneを誰かに渡しても、プライベートブラウズのタブを覗かれる心配がなくなり、より強固にプライバシーを保護できます。
 
iOS17ではプライベートブラウズはデフォルトでユーザー認証が必要となっていますが、「設定」アプリでSafariのメニューを開き、「プライベートブラウズをロック解除するにはFace ID(Touch ID)が必要」をオフ(白)にすればユーザー認証をオフにできます。
 
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3. プライベートブラウズ用の検索エンジンを設定可能

Safariで使用する検索エンジンは以前から変更可能ですが、iOS17では通常の検索エンジンとプライベートブラウズ用の検索エンジンを使い分けることが可能になります。
 
検索エンジンは、Google、Yahoo、Bing、DuckDuckGo、Ecosiaから選択でき、「デフォルトの検索エンジンを使用」のままにしておけば、通常のブラウジングと同じ検索エンジンを利用します。
 
プライベートブラウズ用の検索エンジンは、「設定」アプリのSafariメニューから「プライベート検索エンジン」で変更できます。
 
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4. URLのトラッキングパラメーターを自動削除

iOS17のSafariでは、URLからトラッキングパラメータを自動削除し、サイト超えトラッキングを防ぐ機能が追加されます。
 
この機能は、デフォルトではプライベートブラウジング中のみ動作しますが、通常のブラウジング時にも有効にするには、以下の手順で設定します。
 
「設定」アプリでSafariのメニューを開き、一番下の「詳細」から「高度なトラッキングとフィンガープリント保護」を「すべてのブラウズ」に変更します。
 
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5. WebサイトにもIPアドレスを非公開

iOS17では、iCloudプライベートリレーをオンにしていると、トラッカーだけでなくWebサイトに対してもIPアドレスを非公開にできます。
 
「トラッカーとWebサイト」を選択すると、IPアドレスが非公開となるのでWebサイトがIPアドレスを使って位置を特定することができなくなります。
 
この機能を有効にするには、「設定」アプリでiCloudプライベートリレーをオンにしたうえで、Safariメニューの「IPアドレスを非公開」から「トラッカーとWebサイト」を選択します。
 
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6. 検索の改善

iOS17のSafariでは、検索が高速化し、検索結果がより早く表示されるのに加えて、より広い検索候補が提案されるようになります。
 
また、検索結果のトップ候補にはファビコン(Webサイトのアイコン)が追加され、ブックマーク、履歴、タブから表示された候補が識別しやすくなります。
 
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7. ページの読み上げ

iOS17のSafariでは、リーダー表示に対応したWebサイトをSiriの音声で読み上げ可能です。長文の記事の内容を何かしながら把握したいときなどに便利です。
 
ページの読み上げは、Safariのアドレスバー左端の「あぁ」をタップし「ページの読み上げを聞く」をタップします。
 
再生中に再び「あぁ」をタップすると、一時停止と再開、戻る/早送り、読み上げ速度の変更の操作ができます。
 
iPhoneをロックすると、ミュージックやPodcastアプリと同様に一時停止と再生、戻る/早送りの操作ボタンが表示されます。
 
試しにiPhone Maniaの記事を読ませてみたところ、一部で漢字の読み間違いはあったものの、自然な日本語で読み上げてくれました。
 
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8. パスワードとパスキーを共有

iOS17、iPadOS17、macOS Sonomaでは、家族や友人など信頼できる人とパスワードとパスキーを共有可能になります。共有メンバーは、パスワードの追加、変更が可能です。
 
共同で使っているWebサービスなどのログインに便利です。
 
この機能は「設定」アプリの「パスワード」から「パスワードをファミリーと共有」の下にある「開始」から進み、連絡先から共有グループにメンバーを追加し、共有したいパスワードを選択し、共有グループへの参加を依頼する相手にメッセージを送って使うことができます。
 
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9. プライバシー設定

iOS17では、Safariのプライバシー関連メニュー(すべてのCookieをブロック、プライバシー保護広告の測定、Apple Payの確認)が、「設定」アプリのSafariメニュー内で移動しています。
 
iOS16の「プライバシーとセキュリティ」から、iOS17では階層が1段階深くなり「詳細」の中に入っています。
 
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多くの新機能が盛り込まれるiOS17

iOS17は現在、開発者向けベータと登録ユーザー向けパブリックベータが提供されています。一般ユーザー向け正式版は秋に公開予定です。
 
iOS17では、「写真アプリ」AirDropが進化するほか、パスコード変更後も72時間は古いパスコードが使える、フルページのスクリーンショットを画像で保存可能などの細かい変更も加えられています。

 
 
Source:MacRumors
(hato)


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