AppleがTwitterの新アプリ名「X」を認めない理由

X アプリ アイコン iPhone14 Pro
 
Twitterのサービス名称が「X」になり、アプリのアイコン、アイコン下の名称が変わって多くのユーザーから戸惑いの声があがっていますが、App Storeでは現在もアプリ名が「Twitter」のままで公開されています。その理由は、App Storeのルール上、「X」というアプリ名が認められないためのようです。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Twitterのサービス名やアイコンが「X」に変更された。
2. しかし、App Storeではアプリ名は「Twitter」のまま。
3. アプリ名を「X」にできない理由はApp Storeのルール。

突然消えたTwitterの青い鳥

Twitterを買収したイーロン・マスク氏がサービス名を「X」に変更し、アプリのアイコンも青い鳥から黒地に白で「X」と書かれたものに変更しました。
 
突然の変更に多くのユーザーが困惑しているほか、巨額のブランド資産が失われたとの指摘もあります。
 
なお、iPhone ManiaではiPhoneで「X」になってしまったアプリ名とアイコンを元に戻す方法をご紹介しています。

App Storeではアプリ名が「Twitter」のまま

マスク氏の強硬とも言える姿勢で「X」に変更されたサービス名ですが、Appleが運営するApp Storeでは、アプリの開発者名は「X Corp.」に変わっているものの、アプリ名は現在も「Twitter」のままです。
 
App Store「X」「Twitter」
 
いっぽう、Googleが運営するGoogle Play Storeではアプリ名も「X」に変わっています。
 
同じアプリなのに、AppleのApp StoreとGoogleのPlayストアで名称が違うという、奇妙な状況になっています。
 
Google Play 「X」
 
(註:本稿執筆時点の2023年7月30日では、日本版Google Playではアプリ名が「Twitter」でアイコンも青い鳥のままです。)

理由はApp Storeのルール

App Storeでアプリ名が「X」に変わっていない理由について、データサイエンティストでNextの創業者であるニック・シェリフ氏(@nickjsheriff)が、App Storeのルールによりアプリ名は2文字以上が必要で、1文字のアプリ名を許可していないためだと、「X」1文字だけのアプリ名を申請しようとするとエラーが出たスクリーンショットを添えて指摘しています。
 
アプリ名 最低2文字
 


 
なお、App Storeガイドラインには「アプリ名の文字数上限は30文字です」とありますが、最低2文字が必要との記載は見当たりません。
 
Apple App Storeガイドライン
 

アプリ名が「X」になる日は来るのか?

App Storeで、アプリ名が「X」に変更される可能性として、「X」の前か後にスペースを追加する、というアイデアに対しては、イーロン・マスク氏が経営する宇宙開発企業のSpaceXにかかっていて面白い、との声もあがっています。
 


 
 
Source:BleepingComputer, Apple, App Store, Google Play
(hato)


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