ペダルは発電用!? 自転車のようだけど特定小型原付「ENNE T250」の仕組みとは

7月1日から施行された改正道路交通法によって、新たな車両区分として創設された“特定小型原動機付自転車(特定小型原付)”。その中にあって、電動キックボードや電動バイクとは違った、身近な存在感で注目を集めている自転車タイプの特定小型原付を紹介します。

ENNEのペダル付き特定小型原付「ENNE T250」(22万円)が、公式サイトにて第二次の予約販売を開始。自転車のようにペダルを漕いで進むのに、しっかり法定速度を守る秘密は“発電”にアリ!

このモビリティが他の特定小型原付と違うのは、ハンドル部のアクセルをひねって電動で進むだけでなく、自転車のようにペダルを漕いで進むところ。特定小型原付は最高速度が時速20km以下と定められており、普通の自転車だとペダルを漕ぐ力によって制限速度を超えてしまうのがネックとなっていましたが、「ENNE T250」ではその問題を電子制御によってクリアしています。

本来、自転車はペダルを漕ぐとチェーンやスプロケットによって車輪が動きますが、「ENNE T250」ではペダルを漕ぐとまず車体に搭載された発電機が回り、そこで生み出された電力がモーターを通じて車輪を駆動させる仕組み。その中でモーターの力を制御することによって制限速度を守っています。

発電された電力はバッテリーを介することなく、直でモーターへ伝わることで漕いだ分だけ進むようになり、自転車に近い感覚で乗れるのも特徴。また、駆動用モーターは250Wなのに対し、発電機は350Wのものを搭載していて、ケイデンス(1分間のペダルの回転数)と発電量のバランスを調整することで、航続距離を大幅にアップしています。

ペダルの回転数が低い場合や坂道では発電が足りない時もありますが、その場合はバッテリーから給電することによりパワフルな走行が可能に。勾配30度の坂道を上ることも可能です。

バッテリーは14Ah、10.4Ah、7.8Ahの3つの容量から選ぶことができ、最大航続距離は約100~160km(ペダルを漕がずに電気のみで走った場合は約40~70km)。バッテリーは取り外しができるので、充電のたびに車体を屋内に入れる必要はありません。

1360×570×1040mmのコンパクトな車体は折りたたみが可能で、さらに750×500×600mmまで小さくなるため屋内収納や車載がラクなのもうれしいポイント。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ベージュ、ブルー、グリーン、ピンク、イエローと豊富にラインナップされています。

小回りが利き、自転車感覚で乗ることができるペダル付き特定小型原付は、通勤や買い物など日常生活の足として重宝するはず。なお、自転車のように見えてもれっきとした特定小型原付なので、運転するためには16歳以上であることはもちろん、ナンバープレートの取得や、自賠責保険への加入が必要。また、ヘルメットの着用を心掛け、交通ルールやマナーを守って安全に乗ることも大切です。第二次予約の発送は9月中が予定されています。

>> ENNE

<文/&GP>

 

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