2022年に惜しくも解体された“中銀カプセルタワー”。その独創的なデザインを腕元に

建築家の黒川紀章氏が建築設計、松井源吾氏が構造設計を手掛けた、世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅「中銀カプセルタワー」を憶えている方は多いはず。老朽化などのため、昨年に一部のカプセルを残して解体されましたが、高いデザイン性と機能性は日本国内だけでなく世界中の建築ファンからも愛され、記録にも残る昭和の建造物として長く語り継がれる存在となりました。

日本発のデザインウォッチブランドTACS(タックス)の「ARCHITECTURE(アーキテクチャー)」(5万8300円)は、「中銀カプセルタワー」からインスピレーションを得た機械式腕時計。円形のオープンハート、コンクリート製のダイヤル、日本製ムーブメント搭載など、随所にこだわりとクオリティの高さを感じさせる仕上がりです。

ダイヤルの素材には、「中銀カプセルタワー」の外壁をイメージした、凹凸仕上げのコンクリートを採用。円形のオープン部分によりムーブメントの機構をうかがえるオープンハート仕様で、大小2つの円形デザインはカプセルの象徴的な「窓」を想起させます。

ダイヤルの外周はシースルーで軽やかな印象。シルバーのステンレススチール316L製時計ケースに、イタリア製レザー(ブラウンとグレーの2色で展開)を組み合わせ、全体的に落ち着いた佇まい。ケースサイズは41×厚さ15mmで、腕元をすっきりと見せます。

ムーブメントには日本製の自動巻き機械式ムーブメントを搭載。緻密な機構が時を刻む姿は、ダイヤルのオープンハートだけでなく、シースルーのケースバックからも眺められます。

風防には、強度の高いドーム型K1ガラスを使用。インデックスと時分秒針にスーパールミノバが塗布されており、夜間暗所での時刻確認をスムーズに行えます。

オンオフ問わず装着できるほか、5万円台で入手できるのも魅力の「ARCHITECTURE」。機械式腕時計のエントリーモデルとしても、ちょうどいい一本となりそうです。

>> TACS

<文/&GP>

 

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