Apple Watch Series 9のステンレスケース製造に3Dプリンタ活用

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Appleは、Apple Watch Series 9のステンレススチールケースの製造に3Dプリンタを活用していると、Bloombergが報じました。
 
3Dプリンタは、Apple Watch Ultra(第2世代)のチタニウム合金製部品製造において活用されているとTF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏が述べていましたので、Appleが新型Apple Watchの製造に3Dプリンタを積極的に活用しようとしていることがうかがえます。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Watch Series 9のステンレススチールケースの製造には、3Dプリンタが活用されている。
2. 3Dプリンタは、Apple Watch Ultra(第2世代)のチタニウム合金製部品製造にも用いられている模様。
3. Appleは今後、製品の製造において3Dプリンタの導入を促進。

切削加工と比較し、無駄な材料の削減と時間短縮に効果

Apple Watch Series 9のステンレススチールケースの製造ではバインダージェット方式金属3Dプリンタが用いられているようで、これまでのように切削加工するのと比較して少ない材料かつ短時間でケースの製造が可能になると、Bloombergは述べています。
 
これは、切削加工では切りくずが発生するのに対し、3Dプリンタではそれが生じないことを示していると考えられます。
 
製品製造における3Dプリンタの活用についてAppleは2020年から検証してきたとのことで、Apple Watch Series 9のステンレススチールケースの製造が順調に進めば、今後はiPhoneを含む多数の製品を対象に拡大される見通しです。
 
Apple Watchで最新の技術を検証するという点は、マイクロLEDディスプレイと同様です。

2024年にApple Watch Ultraのケースにも活用か

Appleは、2024年にチタニウム合金を用いた製品の製造に3Dプリンタを活用するとBloombergは伝えています。
 
iPhone15 Proシリーズの筐体素材はチタニウム合金になると噂されており、iPhone16 Proシリーズも引き続き同素材を用いると予想されます。
 
iPhoneよりも出荷台数が少ない2024年モデルのApple Watch Ultraのチタニウム合金製ケースの製造に3Dプリンタを用いる可能性が高いと考えられますが、将来的にiPhoneの筐体製造にも活用されるかもしれません。
 
 
Source:Bloomberg via MacRumors
Photo:Apple
(FT729)


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