英国、必要性に応じてiMessageの暗号化を解くための技術開発を示唆

imessage
 
エンドツーエンド暗号化されたメッセージングサービスが子供の(性的)虐待に悪用されているとして、プラットフォーム運営者に策を講じるように促してきた英国政府ですが、必要であれば暗号化を解くための技術を開発する用意があるとの見解を述べた、と伝えられています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 英国政府が、メッセージングサービスの暗号化を解く技術を開発する用意があると述べた。
2. 専門家からは、スキャンと暗号化を両立させる技術は存在しないと疑問の声が上がっている。
3. AppleやWhatsApp、Signalは英国からのサービス撤退を示唆。

エンドツーエンド暗号化を解くのは技術的に不可能?

英国の科学・イノベーション・技術大臣を務めるミシェル・ドネラン氏によれば、メッセージのスキャンとエンドツーエンド暗号化の両方を可能にする技術の開発は可能と述べたとされていますが、これについて専門家からは疑問の声上がっています。
 
多くのセキュリティ専門家いわく、スキャンと暗号化を両立させる技術は存在しないかもしれないとのことです。また、ハイテク企業側も、クライアント側でスキャンを行うなどのコンテンツモデレーションポリシーを実施には、エンドツーエンド暗号化の回避が不可欠になるとしています。
 
すでにAppleは、英国がメッセージングサービスにバックドアの設置を強要してきた場合、同国からサービスを撤退させるとの意向を示してきました。WhatsAppおよびSignalも、イギリスからの全面撤退をほのめかしています。
 
一国からサービスが撤退するというのはかなりの事態であるため、今後英国が態度を軟化させるのか、動向に注目が集まっています。
 
 
Source:Reuters via MacRumors
(lexi)


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