【傑作最新家電と趣味/旅行/日用品NEXTベストバイ】
必要最低限のモノで暮らすミニマリストが注目され、実践者もいる。しかし、まだまだ部屋の中にモノが溢れ、整理がつかないという人も多い。そんな人のために、「日々の仕事でどんどんモノが増えてしまう」と言うインテリアスタイリストの窪川勝哉さんに収納術の極意を聞いた。
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インテリアスタイリストとして各方面で活躍する窪川さん。仕事柄、日々撮影用の荷物が届きモノが増えていってしまうのだと言う。
「大半は撮影後に返却しますが、時には気に入ってしまったモノなどは、“コレ、ほかの撮影の時に使えるかもしれない”、なんて思って、買ってしまうこともあります。実際は、自分で使ったり、コレクションになることも。それでどんどん増えちゃって(笑)」
しかし、窪川さんの自宅はきれいに整頓されている。収納はどうしているのだろうか。
「全部片付けようとすると、絶対に上手くいきません。まず、収納の第一歩は、入れられるスペースを確保することです。書類などは箱などを用意して、一時的に入れておくようにしています。モノも同じです」
さらに、視界に入らないようにすることで、部屋の中がスッキリして見えるのだという。
「僕はよく冷蔵庫に例えて話すことが多いですね。冷蔵庫の中って、完璧に整えるのは無理ですよね。でも扉を閉めてしまえば、冷蔵庫としての存在でしかない。机も同じで、デスクをきれいに整えたいのなら、資料や文房具などは、全部引き出しに入れてしまう。そこならば、多少乱雑でも気にする人は少ないでしょ」
視界に入る情報量が多いと散らかって見えるので、いかに隠すか。空間に生活感があるモノを少なくするのが決め手だ。
「逆に“見せる収納法”もあります。さっき言った箱ですが、デザインや色が気に入ったものを使う。また、メッシュタイプの棚にして、持ち物を置いたり、掛けたりしてディスプレイして、インテリアの一部にすると、“男の秘密基地感”が出ますよ。今の家は、まさにそんなイメージで整理して作りました(笑)」
また、無機質なラックを使って、アイテム別に置き場所を決めて整理し、収納することもきれいに見せるコツだ。見せる収納法はセンスが問われるが、一度はチャレンジしてみる価値はありそうだ。
インテリアスタイリスト 窪川勝哉さん
インテリアだけでなく、クルマや家電、ステーショナリーなど幅広い分野に造詣が深い。雑誌やテレビ番組でのインテリアコーディネートをはじめ、ウィンドウディスプレイやイベントのデコレーションなども手掛ける
■アイテム別に置く場所を決めて整理すればきれいに見えます
新たに購入した家のキッチン周り。食器棚の扉はスライドインにして、内部を隠すようにリノベーション。スッキリ見せるための工夫だ
2階にある撮影用小物の保管場所。どこに何があるかがすぐに分かるように、アイテム別に分けてモノが置かれている。倉庫のような雰囲気が、男の秘密基地を感じさせる
元々は靴入れだった玄関横の空間は、扉の下に隙間を作ってルンバの発進基地に。ルンバが自動的に出動する姿も秘密基地感を演出してくれる
「整理/収納のコツは、隠すか、見せるかの二通りあり、ワンルームでも応用できます」と窪川さん
※2023年9月6日発売「GoodsPress」10月号26-27ページの記事をもとに構成しています
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<取材・文/松尾直俊 写真/湯浅立志(Y2)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/554767/
- Source:&GP
- Author:&GP
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