iPhone15シリーズ発売に伴いNANDフラッシュメモリ供給不足〜米中関係も影響か

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iPhone15シリーズ発売に伴い、NANDフラッシュメモリが供給不足に陥っていると、DigiTimesが報じました。
 
NANDフラッシュメモリの供給不足は、iPhone15シリーズが最新規格ではなく従来規格のNANDフラッシュメモリを採用したことで、最新規格で準備を進めていたサプライヤーが予想外の変更にまだ対応できていないのが主な要因と、業界関係者は述べています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15シリーズ発売に伴い、NANDフラッシュメモリが供給不足に陥っている。
2. NANDフラッシュメモリのサプライヤーが想定していた規格と異なるものがiPhone15シリーズに採用されたことが要因と指摘。
3. 中国YMTCのNANDフラッシュメモリ採用を断念せざるを得なかったことも、遠因として考えられる。

iPhone15シリーズ発売に伴い、NANDフラッシュメモリの需要急増

iPhone15シリーズ向けNANDフラッシュメモリは、SK Hynix、Western Digital、キオクシア、Samsungの4社が供給している模様です。
 
DigiTimesによれば、これらのサプライヤーはAppleが最新規格のNANDフラッシュメモリをiPhone15シリーズ用として採用すると予想し、製造ラインの整備を進めていたようです。
 
しかし、実際は従来規格のNANDフラッシュメモリが採用されたことで、急な製造ラインの転換に対応できず、結果的に供給不足に陥っていると考えられます。

iPhoneへの中国企業製NANDフラッシュメモリ搭載を検討していたが断念

NANDフラッシュメモリの供給不足には、iPhone用NANDフラッシュメモリを製造供給するサプライヤー選定における、米中関係も影響していると予想されます。
 
Appleは中国国内向けのiPhoneのNANDフラッシュメモリとして、中国Yangtze Memory Technologies(YMTC)が製造する製品の採用を進めていましたが、YMTCが米商務省産業安全保障局(BIS)のエンティティリスト(禁輸措置対象のリスト)に追加されたことで、それが不可能になりました
 
この措置が短期間で解除されるとは考えにくいため、iPhone15シリーズ用NANDフラッシュメモリの調達も既存の4社に依存することになります。
 
 
Source:DigiTimes
Photo:Apple Hub/Facebook
(FT729)


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