iOS17xAirPods Pro 2の新機能「適応型オーディオ」を速攻チェック!

iOS17とAirPods Pro 2の新機能、適応型オーディオを速攻チェック! iPhone Mania
 
iOS17で利用可能になる、AirPods Pro(第2世代)の新機能「適応型オーディオ」「通話中の消音」「会話感知」を試してみました。設定画面の変化、従来の強力なノイズキャンセリング機能と適応型オーディオの違い、使ってみての感想をレポートします。
 
※記事中の機能や使用しているスクリーンショットは、取材に基づく特別な許可に基づき使用しています。機能やデザインは、iOS17リリースキャンディデート(RC)のものであり、正式版では一部変更される可能性がありますのでご了承ください。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iOS17とAirPods Pro(第2世代)で「適応型オーディオ」が利用可能に。
2. 同時に、通話中の消音(ミュート)、会話感知も提供される。
3. 実際に使ってみた感想を紹介。

「適応型オーディオ」とは

適応型オーディオは、iOS17で提供される、AirPods Pro(第2世代)向けの新機能のひとつです。
 
騒音を低減するノイズキャンセリングモードと、周囲の音を聞き取りやすくする外部音取り込みモードを、状況に応じて自動で組み合わせたモードです。
 
iOS17とAirPods Pro 2の新機能、適応型オーディオを速攻チェック! iPhone Mania
 
2023年6月の世界開発者会議(WWDC23)で発表された際は、近くを走り抜ける自転車のベルの音は聞き取りつつ、送風機の大きな騒音を遮断するデモ映像が公開されました。
 

 

「適応型オーディオ」の利用に必要なもの

適応型オーディオを利用するには、iOS17にアップデートしたiPhoneと、9月に公開されたファームウェアバージョン6A301以降にアップデートしたAirPods Pro(第2世代)が必要です。
 
AirPods Proのファームウェアバージョンは、iPhoneとAirPods Proを接続した状態で「設定」アプリからAirPodsのメニューを開き、下にスクロールすると確認できます。
 
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なお、AirPods Proのファームウェアは、AirPodsが充電ケースに入り、充電ケースが電源に接続され、ペアリングされたiPhoneの通信圏内にある状態で自動でアップデートされます。ユーザーが手動でアップデートすることはできません。

コントロールセンターから設定変更可能

iOS17のベータ版最終段階であるリリースキャンディデート(RC)と、ファームウェアを6A301にアップデートしたAirPods Pro(第2世代)を組み合わせて、適応型オーディオを体験してみました。
 
アップデート後、AirPods ProをiPhoneに初めて接続すると、通話中の消音機能、適応型オーディオ、会話感知機能の紹介が表示されます。
 
iOS17とAirPods Pro 2の新機能、適応型オーディオを速攻チェック! iPhone Mania
 
コントロールセンターで音量スライダーを長押しして、AirPods Proの操作画面を開くと、操作メニューに「会話検知」が増えており、ノイズコントロールの選択肢として「適応型」が追加されていることに気づきます。
 
iOS17とAirPods Pro 2の新機能、適応型オーディオを速攻チェック! iPhone Mania
 
iPhoneの「設定」アプリでAirPods Proのメニューを開くと、ノイズコントロールメニューに「適応型」が増え、AirPodsを長押ししてノイズコントロールを操作する際に「適応型」を追加できるようになっています。
 
同時に「通話コントロール」「会話検知」のメニューも追加されています。「通話コントロール」は、会話中にAirPods Proを押して自分の声をミュートできる機能です。「会話感知」は、自分が話し始めると再生中のメディアの音量を下げる機能です。
 
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新機能をまとめて使ってみた!

会話感知、通話中の消音、適応型オーディオの新機能を、日常生活の中で使ってみました。
 

会話感知:話し始めると自動で外部音を取り込む!

「会話感知」は、ノイズコントロールとは独立してオン/オフを切り替えられます。
 
「会話感知」をオンにしていると、AirPods Proで音楽などの再生中に話し始めると「ノイズキャンセリング」や「適応型オーディオ」に設定していても、自動で「外部音取り込み」に切り替わり、音楽のボリュームが下がるので、目の前の人との会話がクリアに聞き取れます。
 
会話が終わって2秒ほど経過すると、元のモード時に自動で戻ります。
 
筆者はAirPods Proを装着中に会話する場合、これまではAirPods Proをクリックして再生を停止して、長押ししてモードを切り替えていましたが、「会話検知」を使うこことでAirPods Proに触れる必要もなく、スムーズな会話ができました。
 
なお、AirPods Proの設定メニューから、アクセシビリティを開き「オーディオアクセシビリティ」から「ヘッドフォン調整」の「カスタムオーディオ設定」から、外部音取り込みモードの強さなどを調整することもできます。
 
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通話中の消音:ミュート中は状態が表示されるので安心

AirPods Proの軸の部分をクリックして、通話中に近くにいる人と話す際、こちら側の音声をミュートにすることもできます。初期設定では、クリック1回で自分の声をミュート、2回で通話を終了です。
 
携帯回線の電話、FaceTime通話、LINE通話で試したところ、AirPods Proの操作でミュートになると、マイクがオフになったことを知らせる通知が表示されます。
 
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Zoomなどのビデオ会議中のミュート操作を、AirPods Proをクリックして実行できるので、iPhoneやiPadでビデオ会議に接続する際、ミュートにするためにiPhoneに手を伸ばし手が大映しになるなることがなく、便利です。

適応型オーディオ:ノイズ遮断はマイルドに。周囲の状況を適度に把握可能

「適応型オーディオ」モードでは、AirPods Pro(第2世代)の強力なノイズキャンセリングと比べると、周囲の音を遮断するレベルがマイルドになります
 
「ノイズキャンセリング」モードだとほぼ完全に遮断される、室内のテレビの音や換気扇の音、キーボードのタイピング音などが、「適応型オーディオ」だと、再生中の音楽に混じってある程度聞こえてくる、という印象です。
 
そのため、周囲の雑音を遮断して、静かな環境で音楽や映画を楽しみたい時には、従来の「ノイズキャンセリング」モードを使うと良いでしょう。
 
「適応型オーディオ」を外出中に使うと、近くを走る車の音や、近付いてくる電車の音が騒がしくない程度に聞こえるので、周囲の状況を把握しやすくなり安全性の向上に役立つと感じました。それでいて、工事現場や掃除機などの大きな音は適度に緩和してくれます。

AirPods Proの新機能を使った感想まとめ

適応型オーティオは、周囲の音を適度に聞き取りつつ、過度な騒音を抑制してくれる便利なモードだと思いますが、筆者の印象としては、もう少し周囲のノイズを抑制してくれても良いのではないかと感じました。
 
通話中のミュート機能は、電話中に近くにいる人に話しかける必要がある場合に便利です。ミュート状態にすると、iPhoneの画面に通知が表示されるので、消音にしたつもりで相手に丸聞こえ!という事態も防げそうです。
 
会話感知モードも、AirPods Proを日常的に使う上で便利です。せっかくなので、発話を感知して外部音取り込みモードに切り替わる際、Dynamic Islandや通知でモードの切り替わりを表示してくれると「あっ、切り替わっている」と視覚化できて楽しいのではないかと思いました。
 
Appleは「適応型オーディオ」について、機械学習を使ってユーザー好みのリスニング環境を経時的に学習する、と説明しています。今後、使用状況を学習して、筆者の気付かないうちに、AirPods Proが進化してくれるのかもしれません。
 
 
Source:Apple
(hato)


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