Apple元最高デザイン責任者のアイブ氏、「人工知能のiPhone」を作ることを視野

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先日、Appleで最高デザイン責任者を務めたジョナサン・アイブが、人工知能(AI)チャットボットChatGPTの開発元のOpenAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)と、次世代のAIハードウェアについて話し合ったと報じられました。今回、そのデバイスに関するさらなる詳細が明らかになりました。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. ジョナサン・アイブ氏とOpenAIのコラボハードウェアに関するさらなる詳細がわかった。
2. 音声ベースのデバイスとなる可能性があるという。
3. まだ正式にベンチャーは発表されておらず、ハードウェア製作には少なくとも数年は要する見通し。

OpenAIからLoveFromにアプローチ

英Financial Timesが伝えたところによれば、OpenAIのアルトマンCEOが、アイブ氏がApple退社後に立ち上げたデザイン会社LoveFromに声をかけたとのことです。
 
LoveFromのサンフランシスコのスタジオで行われたアルトマン氏とアイブ氏のミーティングでは、「AI時代のiPhone」と呼べるようなものについてブレインストーミングが行われたとされています。
 
iPhoneのタッチスクリーンベースのコンピューティング革新がモバイルインターネットを大衆に対して解き放ったように、両氏はAIとの対話においてより自然で直感的なユーザーエクスペリエンスを生み出すことを目指しているそうです。

次世代デバイスでは音声が鍵に?

アイブ氏はかねてから画面ベースのデバイスを問題視していたことで知られており、もし同氏が次世代デバイスを作るとしたら、音声ベースとなる可能性がある、とFTは指摘しています。
 
OpenAIもつい先日、ChatGPTへの音声返答と画像認識機能の追加を発表したばかりです。「AI時代のiPhone」は“ボイス”によるインタラクションを中心とした、非画面ベースのデバイスとなるのかもしれません。

ソフトバンクが1,500億円を投資へ

前述のOpenAIのアルトマンCEO、LoveFromのアイブ氏以外に、ソフトバンクの孫正義氏が次世代AIデバイスの開発に一枚噛んでいると言われています。
 
ソフトバンクはすでに10億ドル(約1,492億円)の投資を行うことを決めているとのことですが、まだ三者間の合意のようなものには至っておらず、ベンチャーが正式に発表されるまでには数カ月かかる可能性があり、どのようなハードウェア製品であれ、市場参入には数年を要するとされています。
 
 
Source:Financial Times
Photo:OpenAI
(lexi)


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