iPhone15 Proの発熱問題、iOS17.0.3での効果は異なる

iPhone15 Pro iOS1703 AH_1200
 
iPhone15 Proシリーズの発熱問題が、iOS17.0.3をインストールしたら解消されたとの検証結果を、ZDNetが報告しました。
 
一方、YouTubeチャンネル「Matt Talks Tech」は、iOS17.0.3をインストールしても発熱問題は解消されていないと報告してました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iOS17.0.3をインストールしたら、iPhone15 Proシリーズの発熱問題が解消されたと、ZDNetが報告した。
2. iOS17.0.3をインストールしても発熱問題は解消されなかったとの報告もある。
3. 高速充電中の発熱は解消されるが、AnTuTuベンチマークテスト実行時の発熱は解消されないのかもしれない。

iPhone15 Proシリーズで発熱を実感しているユーザーは57%

iPhone15 Proシリーズで発熱を感じたことがあるか9to5Macがアンケートを行った結果、57%のユーザーが発熱を感じたことがあると回答、その内訳は下記の通りでした。
 

  • 充電中:19%
  • 負荷が高い状況で使用している時:11%
  • 通常使用時:27%

高速充電中の発熱が解消、表面温度がおよそ摂氏10度低下

Appleは、iPhone15 Proシリーズが発熱する原因は特定のアプリをiOS17で実行した際のバグと述べており、それを解消するためのiOS17.0.3をリリースしていました。
 
ZDNetが、iOS17.0.3でiPhone15 Proシリーズの発熱問題が解消されるか、検証しました。
 
アップデート前は、iPhone15 Pro Maxを出力35ワットの充電器で高速充電した際の温度が、華氏107.1度(摂氏約41.7度)まで上昇していました。
 
iPhone15 Pro ZDNet test_2
 
iOS17.0.3にアップデートしたところ、iPhone15 Pro Maxの温度は最高でも華氏93.8度(摂氏約34.3度)までしか上昇せず、計測中のほとんどは華氏80度後半(摂氏約31度)から華氏90度前半(摂氏約33度)に留まったとZDNetは述べています。
 
iPhone15 Pro ZDNet test_1
 
今回のZDNetの報告は、Matt Talks Techと異なるものです。ただし、ZDNetは高速充電中の温度変化を確認しているのに対し、Matt Talks TechはAnTuTuベンチマークテストを実施して高負荷をかけた状態での温度変化を確認しています。
 
iOS17.0.3はiPhone15 Proシリーズの発熱問題に対し、効果がある場合と、効果不足もしくは効果がない場合があるのかもしれません。
 
 
Source:ZDNet via 9to5Mac
Photo:Apple Hub/Facebook
(FT729)


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