総務省は10月23日、楽天モバイルに700MHz帯の周波数を割り当てると発表しました。「プラチナバンド」と呼ばれる周波数の獲得により、電波のつながりやすさの向上につながることが期待されています。楽天モバイルは、早ければ2023年12月にも700MHz帯の電波を発射開始予定です。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. 総務省が、楽天モバイルに700MHz帯の周波数割り当てを決めた。
2. 電波がつながりやすい「プラチナバンド」の入手は楽天の悲願。
3. 早ければ2023年12月にも電波発射開始を計画。
遠くまで届き、つながりやすいプラチナバンド
総務省が楽天モバイルに割り当てることを決定した「プラチナバンド」と呼ばれる周波数は、700MHz帯の3MHz幅の2カ所です。
700MHz〜900MHzの周波数は、電波が遠くまで届きやすく、建物などの障害物を回り込んで電波が届く性質から「プラチナバンド」と呼ばれており、この周波数を利用できると、携帯電話のつながりやすさが大きく向上します。
楽天モバイル、参入から3年半での悲願達成
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社はいずれも700MHz帯の周波数を50MHzずつ割り当てを受けていますが、後発で参入した楽天モバイルの自社回線には割り当てられておらず(KDDIのローミングで800MHz帯は利用可能)、同社が割り当てを求めていました。
2023年8月から9月に総務省が受付けを行なったのに対して楽天モバイル1社が申請し、総務大臣の諮問機関である電波監理審議会が割り当てを適当と判断したことから、割り当てが決定しました。
2020年4月に「第4のキャリア」として携帯キャリア事業に参入した楽天モバイルは、参入からおよそ3年半で、悲願のプラチナバンド入手が決定しました。
2023年6月にサービスを開始し、月額最大3,278円(税込)でau回線でもデータ通信が制限の「Rakuten最強プラン」が他社からの乗り換えユーザーを多く獲得している楽天モバイルにとって、プラチナバンドの獲得は強力な追い風となりそうです。
低コストで基地局展開、2023年12月にも電波発射開始
楽天モバイルが総務省に提出した計画では、プラチナバンドを用いたサービス開始時期を2026年3月頃(準備でき次第サービス開始)としていますが、8月の決算説明では2023年12月から2024年の年初には電波発射開始を目指す、と発表しています。
また、プラチナバンドへの対応は既存基地局を活用することで、低コストでの展開が可能と説明しています。
Source:総務省, 楽天モバイル (1), (2)
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-557437/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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