MMD研究所は「2023年9月MVNOのシェア・満足度調査」の結果を発表しました。メインで利用するスマートフォンでのMVNO利用率は9.8%で、この2年ほどほぼ横ばいです。MVNOの利用率トップはOCNモバイル ONEで、利用者の満足度トップはイオンモバイル、家族や友人におすすめしたいトップはIIJmioでした。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. メイン利用スマホでのMVNO利用率は9.8%。
2. MVNO利用者の満足度トップはイオンモバイル。
3. 家族や友人にお薦めしたい度のトップはIIJmio。
MVNO利用率は9.8%
MMD研究所の「2023年9月MVNOのシェア・満足度調査」は、通信契約しているスマートフォンを所有する18歳~69歳の36,331人のうち、MVNO6サービス(OCN モバイル ONE、楽天モバイル、mineo、IIJmio、イオンモバイル、BIGLOBEモバイル)各150人、合計900人を対象として実施しています。
通信契約しているスマートフォンを所有する18歳~69歳の36,331人のうち、メイン利用しているスマートフォンでMVNOを利用している割合は9.8%でした。MNO各社のシェアは「2023年9月MNOのシェア・満足度調査」の結果で紹介していますので、併せてご覧ください。
メインでMVNOを利用しているユーザーの割合は、2019年までは伸び続けていましたが、2021年11月にかけて9.3%まで落ち込み、2022年2月以降は横ばいとなっています。
なお、2021年春には3大キャリアが手続きをオンラインに絞り込むことでコストを引き下げたオンライン専用プランのサービスを開始するなど、スマートフォンの料金プランが大きく変動しています。
MVNOの利用率トップはOCN モバイル ONE
メインで利用するスマートフォンでMVNOを契約している回答者3,544人に、契約しているサービスを聞いた結果、OCN モバイル ONEが19.8%で最多でした。以下、楽天モバイル(14.8%)、mineo(12.9%)、IJmio(11.4%)などが続いています。
なお、OCN モバイル ONEは2021年からドコモのエコノミーMVNOとして、ドコモショップのほか家電量販店のNTTドコモコーナーでも販売が開始されています。
MVNO6サービスについて、2022年2月以降の利用率の推移を並べたのが以下の表です。2023年2月の前回調査と比較すると、OCN モバイル ONEの利用率が1.4ポイント増加しています。
MVNOの総合満足度トップはイオンモバイル
MVNO6サービスの利用者を対象に、利用しているMVNOサービスの総合満足度(1,000点満点)を聞いたところ、総合満足度トップはイオンモバイル(767pt)でした。次いでIIJmio(764pt)が僅差で続いています。
MVNOユーザーのおすすめトップはIIJmio
MVNO6サービス利用者に、利用しているMVNOサービスを家族や友人にお薦めしたいかを10点満点で評価してもらい、9~10点を推奨者、7~8点を中立者、0~6点を批判者として、推奨者から批判者を引いて算出したNPS(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)が最も高かったのは、IIJmioの-2.7で、2位はイオンモバイルの-5.3でした。
節約志向、通信障害対策はMVNOの追い風となるか?
2022年にiPhoneなどの販売価格が引き上げられたほか、エネルギー価格や各種物価の高騰が続いている中、今後、通信費用を抑えたいと考える節約志向のユーザーは増えると考えられます。
また、通信障害への備えとして、メインで使っているのとは違うキャリアの電波を使用するMNVOをサブ回線で使用するユーザーも、2022年に各キャリアで相次いだ大規模通信障害を経て増えていると見込まれます。
こうした状況から、この2年間はほぼ横ばいのMVNOの利用率が増加に転じるのか、満足度や顧客推奨度にどう動きがあるのか、気になるところです。
Source:MMD研究所
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-557566/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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