2023年第3四半期(7月〜9月)におけるiPhoneの世界スマートフォン市場でのシェアが17.7%となり、首位Samsungの19.7%に再び肉薄したことが、調査会社IDCの調べで明らかになりました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. IDCが世界の2023年第3四半期のスマホ出荷台数調査を発表した。
2. AppleのiPhoneは中国を除く全地域で出荷台数を増やした。
3. スマホ出荷台数は先進国では減少、新興市場では増えている。
iPhone、中国以外の全市場で出荷位台数増やす
IDCの調査によると、2023年7月〜9月の世界全体でのスマートフォン出荷台数は3億280万台で、前年同期比で0.1%減と微減でした。
特に新興市場におけるTranssion、Xiaomiの出荷台数増が、世界全体での出荷台数を牽引、スマホ需要の回復の兆しを示していると、IDCは分析しています。
IDCによれば高価格帯では、AppleのiPhoneが中国以外のすべての市場で出荷台数を増やしたとのことです。
中国市場ではAppleのiPhoneは3位に
IDCの中国市場に特化したスマホ出荷台数調査を見ると、2023年第3四半期に出荷台数首位となったのは、元Huaweiのサブブランドで、2021年に独立したHonorです。
AppleはOPPOに次ぐ3位となっています。
中国や先進国ではスマホ出荷台数が減少
地域別に見ると、2023年第3四半期の中国でのスマホ出荷台数は前年同期比6.3%減となり、10四半期連続での出荷台数減少を記録しています。
その他の地域でも、欧州は前年同期比で8.6%減、日本は同5.3%減、米国は同1.1%減と、それぞれ出荷台数が減少しました。
しかし中東およびアフリカ(MEA)は18.1%増、ラテンアメリカ(LA)は8.2%増、日本と中国を除くアジア太平洋地域は1.3%増と、前年同期と比べ出荷台数が増えています。
高級スマホ需要増で買い替えサイクルはさらに長く
IDCのリサーチ・ディレクター、アンソニー・スカーセラ氏は今後の動向について「世界が直面している経済的課題を考えると、ハイエンド・スマホ市場が継続的に成長するという見方は理解し難いだろう。しかしトレードインや購入時の様々なオプションにより、新興市場でのハイエンド需要はさらに高まる。ただし高級スマホを選択する消費者が増えれば増えるほど、買い替えサイクルは長くなる。高級スマホは品質が高く、大容量ストレージを備え、高性能でサポート期間も長いため、安価なスマホよりもはるかに長持ちするからだ」と述べています。
- Original:https://iphone-mania.jp/news-558003/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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