AirTag無償配布で倍増する自動車窃盗事件に対策!米ワシントンD.C.が発表

ワシントンD.C. 市長 AirTag配布 Mayor Muriel Bowser(@MayorBowser)/X
 
米ワシントンD.C.市が、増加する自動車窃盗事件への対策として、住民にAirTagの無償配布を実施します。警察によるAirTag取付支援サービスも提供されます。春には、ニューヨーク市でも自動車窃盗事件対策としてAirTagが配布されています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 米ワシントンD.C.市が、自動車窃盗対策として住民にAirTagを無償配布。
2. 前年から倍増している自動車窃盗事件への新たな対策。
3. ニューヨーク市も、自動車窃盗対策でAirTagを無償配布している。

 

AirTagを無償配布、警察による取付支援も

ワシントンD.C.のミューリエル・バウザー市長は、自動車窃盗事件への対策として、事件の多発している地域の住民にAirTagを無償配布すると発表しました。配布するAirTagの数は公開されていません。
 
ワシントンD.C.市警は、1つ29ドル(日本では税込4,980円)のAirTagを愛車に取り付けることを同市の住民全員に推奨しています。
 
11月7日、8日、9日の3日間にわたり、ワシントンD.C.市警の警察官が住民の車へのAirTag装着を支援するイベントも開催します。
 
もし車が盗まれた場合、住民はAirTagの位置情報を警察と共有することで、事件の迅速な解決が可能となります。
 


 

2023年の自動車窃盗事件は前年の約2倍

米ワシントンD.C.市では、2023年の自動車窃盗事件の発生件数は前年比101%増と倍増しており、11月1日時点での発生件数は5,800件にのぼります。
 
自動車窃盗事件が増加している背景には、盗難防止装置が搭載されておらず簡単に盗み出せるKiaやHyundaiの旧モデルを標的にした動画が、TikTokなどで「Kiaチャレンジ」などとして拡散した影響が挙げられています。
 
ワシントンD.C.市では、KiaやHyundaiに盗難防止装置のないモデルのリコールを求めたほか、盗難防止用のハンドルロック装置の無償配布などの取り組みを続けていましたが、今回、さらに踏み込んだ対策に乗り出します。

NYでもAirTagを無償配布

自動車窃盗事件対策としてのAirTagの活用は、2023年春に米ニューヨーク市でも発表されています。同市は、住民に500個のAirTagを配布する計画を発表していました。
 
自動車が盗まれた際、AirTagを取り付けていたことで無事に発見できたケースは複数報告されています。
 
一方で、自動車窃盗の犯人を自力で捕まえようとして追跡し、銃撃事件に至った危険な例などもあるため、万が一、窃盗被害に気付いた場合は自力で取り戻そうとせずに警察に通報することが重要です。
 
 
Source:WAMU via 9to5Mac
(hato)


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