最新鋭AppleシリコンであるM3ファミリーの一角、M3 ProのベンチマークスコアをYouTuberが公開しました。前世代のM2 Proと比べると、マルチコアスコアの伸び率はわずか6%にとどまっています。M3、M3 Maxのスコアがそれぞれ40%、20%程度の伸びを記録しているのと比べると、小幅な改善にとどまっています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. M3 Proのベンチマークスコアが公開された。
2. M2 Proと比べてマルチコアスコアは6%の伸びにとどまる。
3. 高性能コア数、GPUコア数、メモリ帯域幅が影響か。
M3 Proのマルチコアスコア、M2 Proからわずか6%の伸び
M3 Proを搭載した14インチMacBook Proで測定したGeekbench 6のベンチマークスコアを、YouTubeチャンネルMax Techの共同主催者であるVadim Yuryev氏(@VadimYuryev)がXに投稿しました。
Breaking: The first Apple M3 Pro chip benchmarks have leaked!
It’s actually slower than the M2 Max based on margin of error.
M3 Pro: 15,173
M2 Max: 15,242Feeling sorry for M3 Pro buyers…
So embarrassing! pic.twitter.com/mdCrUnphDX
— Vadim Yuryev (@VadimYuryev) November 5, 2023
ベンチマークスコアは、シングルコアが3,035、マルチコアが15,173で、M2 Proと比較したスコアの伸び幅は、シングルコアで14%、マルチコアでは6%にとどまっています。
最新鋭の3nmプロセスルールで製造されたM3 Proですが、5nmプロセスルールで製造されたM2 Proと比べた性能の伸びはわずかです。
シングルコア スコア |
マルチコア スコア |
|
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M3 Pro | 3,035 | 15,173 |
M2 Pro | 2,649 | 14,256 |
前世代比伸び率 | 約14% | 約6% |
高性能コア数、GPUコア数、メモリ帯域幅が影響か
M3 Proのベンチマークスコアの伸びが小幅にとどまる原因は、高性能コアの数、GPUコアの数、メモリ帯域幅の小ささにあるとみられます。
M3 ProもM2 Proも、12コアCPUを搭載していますが、M2 Proでは高性能コアが8コア+高効率コアが4コアなのに対して、M3 Proでは高性能コアが6コア+高効率コア6コアと、高性能コアの数が減っていることが影響したとみられます。
M2 Proは19コアGPUを搭載するのに対して、M3 Proは18コアと1コア減少しています。
また、M3 Proのメモリ帯域幅は150GB/sで、M2 Proの200GB/sよりも小さくなっています。
M3とM3 Maxのベンチマークスコアも判明済み
M3ファミリーのGeekbench 6のベンチマークスコアは、すでにM3とM3 Maxのものが報告されています。
負荷のかかるタスクの処理性能に影響するマルチコアスコアの、前世代からの伸び率を比較すると、M3 MaxはM2 Maxよりも約40%、M3はM2よりも約23%伸びており、M3 Proの伸びの小ささが目立ちます。
M3 MaxとM2 Maxの比較
シングルコア スコア |
マルチコア スコア |
|
---|---|---|
M3 Max | 3,151 | 20,889 |
M2 Max | 2,803 | 14,809 |
前世代比伸び率 | 約12% | 約41% |
M3とM2の比較
シングルコア スコア |
マルチコア スコア |
|
---|---|---|
M3 | 3,076 | 11,863 |
M2 | 2,590 | 9,646 |
前世代比伸び率 | 約20% | 約23% |
Source:Vadim Yuryev/X, MacRumors
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-558736/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania