【クイズ】腕時計の人気ジャンルである「GMTウォッチ」。GMTってどういう意味?

ダイバーズやクロノグラフなど、さまざまなジャンルがある腕時計。「GMT」もそんなジャンルのひとつです。GMTウォッチで最もメジャーなのがロレックスの「GMTマスターⅡ」。2色に塗り分けられた太めのベゼルから、青赤モデルの“ペプシ”や、黒青モデルの“バットマン”など、異名まで生まれた世界的にも人気の腕時計です。

ではそもそも、この「GMT」ってどういう時計で、「GMT」がどういう意味かわかりますか?

腕時計のジャンルは、機能がそのままジャンル名になることがほとんどです。もちろん「GMT」もそのひとつです。

 

【答え】ふたつ以上の時刻を表示できる機能を持った腕時計

▲ベル&ロス「BR 05 GMT」の場合、赤い針がふたつめの時刻を表している

GMTとは“グリニッジ標準時”という意味で、Greenwich Mean Timeの略になります。ロンドン郊外の町、グリニッジ・パークにある天文台を基準にした時刻の世界標準です。現在は、国際的な基準時刻には、国際原子時に由来するUTC(協定世界時)が使われていますが、GMTとUTCの誤差はほとんどありません。

▲グリニッジ子午線の基準になっている、グリニッジ天文台旧本館の窓。窓の中央の線がグリニッジ子午線 Takasunrise0921 - Takasunrise0921, CC 表示 2.5, リンクによる

そんな標準時刻の名を冠したジャンルだけに、やはりタイムゾーンを超えて移動する人のために生まれた機能になります。

メインとなる時針分針は今いる場所の時刻を表し、もうひとつの針で別のタイムゾーンの時刻を確認できる。旅客機による大陸間の横断が盛んになった1950年代に入り、航空会社がロレックスに「ふたつの時刻だけを表示できる時計」の開発を依頼。これを受けて生まれたのが「GMTマスター」でした。

いまやネットが普及したことで、国をまたいでやり取りすることは珍しくなくなりましたが、以前はそこまでではなかったため、やはり特殊なジャンルの腕時計と言えるかもしれません。

そんなGMTウォッチ誕生のきっかけや、いちジャンルとして確立された経緯などはこちらの記事にて詳しく解説しています。

現地時刻が分かるだけじゃない「GMTウォッチ」の魅力と2021年注目モデル

 

ブランドやデザインだけでなく、モデル誕生の由来まで知ると、より興味が湧いてきませんか?

<文/&GP>

 

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