【グッとくるタフネスギア】
タフな時計といえば1983年に第1号モデルが誕生したG-SHOCK。40周年を迎える今、一番注目したいのが「MASTRE OF G LAND」つまり“陸の究極モデル”マッドマスター2年ぶりの新作だ。どこがどう進化したのか? その開発拠点。羽村技術センターで開発責任者を取材した。
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「陸G」の最高峰「MUD MASTER」。に2年ぶりに最新モデル「GWG-B1000-1AJF」が登場した。
「機能面でいちばんの進化は『スマートフォンリンク機能』の搭載。時計が記録した活動データをスマートフォンに転送できるようになりました。また、豊富な機能の設定もスマートフォンから簡単にできるので使いやすさも劇的に向上しています」
開発のトップを務めたカシオ計算機羽村技術センターの小島一泰さんは語る。
ソーラー駆動で動き、標準電波を受信して自動で時刻を修正。トリプルセンサーで気圧、高度、方位、温度を計測。しかもスマートフォンと連携できるモデルはMUDMASTERでは初めて。これは電子部品の消費電力の見直しで実現した。
「金属パーツの採用で外装の質感も大幅にアップしています」という小島さんの言葉通り、高級時計に負けない風格がある。
野外活動好きのG—SHOCKファンには絶対のオススメだ。
カシオ計算機 羽村技術センター
時計BU 商品企画部 第一企画室 チーフプランナー
小島一泰さん
■ついにスマートフォンリンク機能を搭載!
G-SHOCK
「MASTER OF G - LAND MUDMASTER GWG-B1000-1AJF」(12万1000円)
砂漠など過酷なアウトドア環境にも耐えられる防塵・防泥構造+耐振動構造を備えた「マッドマスター」の3代目モデル。内蔵チップから外装まですべてが劇的に進化した。本体カラーはこのブラックのほかにグリーン、レッドが用意される。バイオマス樹脂&SSケース。ケースサイズ58.7×52.1×16.2mm。20気圧防水
▲右が鍛造加工したSSにDLC加工を施したメタルパーツ。新設計のムーブメントを守るケースはフォージドカーボンを使ったカーボンコアガード構造だ
▲右奥が2015年誕生の初代マッドマスター。中央が2021年誕生の2代目マッドマスター。そして左が3代目となる新マッドマスター。サファイア風防を保護するために、初めて外装に鍛造メタルパーツを採用した
▲スマートフォンやiPadなどで最新の「CASIO WATCHES」アプリを使うと、ワールドタイムやアラームなどさまざまな機能の細かな設定や、ミッションログを転送して管理できる。使ったら手放せない。スマートフォンリンク機能の搭載はマッドマスター史上初
▲方位、高度、気圧、温度の計測ができるトリプルセンサー機能は、アウトドアではとても頼りになる。アナログとデジタルのハイブリッド表示でとても見やすい
■タフネスウォッチの代名詞“G-SHOCK”の最新モデル
▼フルメタルケース&ポリクロマティックカラー!
G-SHOCK
「GMW-B5000PC-1JF」(8万300円)
「GM-B2100BPC-1AJF」(8万9100円)
この秋冬は人気のフルメタルにレインボーカラーの新作が登場した。ベースモデルは初代スクエアデザインの5000&初代アナデジデザインの2100シリーズ。
▼心拍計測用の光学式センサーやスマートフォンリンク機能も搭載!
G-SHOCK
「G-SQUAD 5600 Series DW-5600-1JR」(4万1800円)
初代スクエアデザインを継承しつつ運動&健康管理機能も充実。心拍計測、歩数計測用センサーを内蔵し、モバイルリンク機能も搭載。日々運動する人にオススメだ。ソーラー駆動だがUSB充電も可能。クォーツバイオマス樹脂ケース。ケースサイズ51.1×44.5×17.4mm。20気圧防水
▼進化したデュアルコアガード構造でより薄く! メタルと樹脂が融合したMT-Gシリーズ最新モデル
G-SHOCK
「MT-G MTG-B3000 Series MTG-B3000-1AJF」(13万2000円)
メタルの風格と樹脂の軽快さを兼ね備えたプレミアムモデル「MT-G」の新作は、文字盤のレッドの差し色が印象的。電波ソーラー&モバイルリンク機能で時計としての機能も最高峰だ。カーボン&SSケース。ケースサイズ51.9×50.9×12.1mm。20気圧防水
▼最上級ラインMR-Gの40周年スペシャルモデルは彫金師による兜モチーフのハンドメイド・ベゼルを搭載!
G-SHOCK
「MR-G MRG-B2000SG-1AJR」(88万円)
素材、仕上げまで最高峰の「MR-G」。今年の『究極の1本』が、彫金師・小林正雄氏がベゼルにトラの姿と石目を手作業できざみ込んだこの新作。電波ソーラー&モバイルリンク搭載。チタンケース。ケースサイズ54.7×49.8×16.9mm。20気圧防水
■これがカシオG-SHOCKのタフネスを支える開発テストの現場品質保証実験室だ
G-SHOCKを開発している羽村技術センターには「アブソリュート(絶対的)タフネス」実現を目的とした実験室がある。ここにはすべてのG-SHOCKがクリアを義務付けられる落下テスト装置に加えて、モデル専用の対泥性、防塵・防泥テスト装置がある。
G-SHOCKの原点は「落としても壊れない丈夫な時計」。当初は研究棟の3階から落下させてテストしていたが、現在はバネの力を使ったこのテスト機器が使われている。地面の代わりになるコンクリート板の表面は長年のテストで削れている。
こちらが防塵・防泥モデル専用の耐泥性テスト装置。泥水の入った容器の中で操作ボタンを繰り返し操作して耐泥性能を徹底的にテストして耐久性と信頼性を確認する。
※2023年11月6日発売「GoodsPress」12月号76-77ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/渋谷ヤスヒト>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/569964/
- Source:&GP
- Author:&GP
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