手軽で旨い! 冬キャンプのお供に熱燗がおすすめな理由と使ってよかった熱燗グッズ

<不自由を自由にする野営スタイル>

こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

先日、キャンプに初めて行く人から「冬キャンプで飲むお酒でおすすめはありますか?」という質問を受けました。

確かに寒い冬のキャンプでは、焚き火で暖を取ったり、防寒着で寒さをしのぐということも大切ですが、体を温めながら飲むお酒も実は結構大事。そこで、今回は最近ハマっているキャンプで楽しむ燗酒の仕方を紹介したいと思います!

皆さんはキャンプの時に飲むお酒は何でしょう? もちろん料理によっても異なると思いますが、温めて飲むお酒って結構限られていませんか? 焼酎のお湯割り、日本酒、ウィスキー、ワイン、紹興酒など、あるにはあるのですが、実は私、最近まではあんまりお酒を温める習慣がなかったんですよね。

最近、燗酒専門店に行く機会があり、少し燗酒に詳しくなったので、キャンプでも試してみました。今回は試してみた結果と美味しく日本酒を燗酒にするギアと燗の仕方をお伝えしますね!

■冬キャンプに燗酒がおすすめな理由

まずはほかにも温めて飲むお酒の選択肢がある中で燗酒が良いと思った理由なのですが、手軽さと旨さですね。旨さは個人の味覚によるところが大きいのですが、私が日本酒を推したい理由は、割とどんな料理にも合うところでしょうか。

燗酒専門店の方もおっしゃってましたが、おかずを食べてその後白飯を口に運ぶ要領で燗酒を飲むと、そのまま飲む風味と違う風味が広がって、新しい世界が体験できるんですよね。

日本人は口内調味といって、口の中で色んなものを混ぜ合わせて美味しく食べられる民族だそうです。オカズを口に入れたあと、普通に白飯を食べるということを、子供の時から習慣化した食事を楽しんでいると思うのですが、それと同じように燗酒を楽しんでみてください。米が主食の民族ならばきっと美味しさを分かち合えると思います!

あとなんと言っても大事なのは手軽さですが、カクテルやお湯割りのようにお酒以外のものが不要なところも、なるべく荷物を少なくしたい私としては気に入っています。お酒を焚き火に突っ込めば美味しく飲めるというワイルドさも…笑

ただし、ここで大事なのは、燗酒も料理だと思ってください。焼く、煮る、蒸すなどの調理行為だと思って、丁寧に燗をすことは大事です。

■燗酒を美味しく作るギアたち

キャンプなのでギアも大事ですよね。今回、遅ればせながら、スノーピークの徳利とお猪口を購入し、実践投入してみたのですが、本当に買ってよかったアイテムです。

▲スノーピーク 酒筒とお猪口

熱燗をやるために徳利とお猪口は欠かせないと思い、色んなものを探したのですが、行き着いたところはこのギアたちでした。

素材は軽量で丈夫、そして匂いが移りにくい金属であるチタンがキャンプの酒を持ち運ぶためにはピッタリと考え、チタンで探したのですが、この美しいフォルムと同レベルのチタン素材の製品は見つからなかったんです。海外製で半値くらいの容器もあるものの、とはいえチタンなので、それなりにします。それであれば、やはり日本酒を飲むならば、日本で作られた逸品が良い、と思い購入しました。

まず軽量ですし、バックパックに入れても嵩張らない構造、そしてキャップでしっかりと液漏れを防げるので、これにお酒を入れて持っていくことが可能なのです。ま、たくさん召し上がる方は、これとは別に日本酒の一升瓶も持っていかないと行けませんけどね笑

酒筒は容量は540mlですので、日本酒3合分ということになります。

あとこのお猪口もかなりお気に入りで、美味しくいただけます。そして、スタッキング可能、さらにダブルウォールなので、冷めない上に、熱燗を入れても持った時に熱くないんですよ。これも良く考えられてますよね。

さて、酒筒にお酒を入れて、お猪口で飲むところまでは完成しましたが、肝心なのはどうやって燗酒にするかなんです。先ほど燗酒も調理だと述べましたが、調理であるならばしっかりと加熱できるシステムが必要ですよね。酒筒は22.5cmと結構高さがあるので、お湯を張ってすっぽりと入る鍋って意外とないのですよね。で、ここで登場するのが私の大好きなギア、飯ごうです。

飯ごうだと、ちょうど酒筒のカーブが始まるところくらいまで、お湯が張れます。そして中の径サイズもシンデレラフィット! なのです。飯ごうはこれを熱燗するために作られたのか? というくらい気持ちよくハマります。

▲スノーピークシングルマグ 300

さらにお猪口をスタッキングしてスノーピークのシングルマグ300mlに入れるとこれまたシンデレラフィットなのです!!

私は上の写真のように飯ごうの中にシングルマグ450、300、お猪口2つをスタッキングしてみたのですが、これがまた完璧なスタッキング笑

ということで、飯ごう、酒筒、お猪口、この三種の神器があれば、美味しい燗酒を楽しむことができます。

■熱燗の作り方

作り方に関してはお酒のプロではないので、あまり詳しくは説明できないものの、お酒にもよるのでしょうが、何度か試してみた結果、55℃くらいの温度にできると、美味しく飲めると感じました。

飯盒に水を張って、飯盒を焚き火に突っ込み、沸騰するかしないかくらいの温度になったタイミングでお酒を入れた酒筒をその飯盒に入れ、お酒の中の温度が55℃くらいになるまで加熱する。その際なるべく弱火で加熱できる状態に焚き火の中に入れる位置を考えると良いと感じました。

※ ※ ※

さて、いかがでしたでしょうか? 熱燗を作るためのギアたちと、熱燗のおすすめ理由を説明してきましたが、実は最後にもう1つ、熱燗が冬キャンプにおすすめな理由があります。もちろん体の中から体を温めるという効果もありますが、熱燗って、実は二日酔いになりにくいと言われてます。

その理由を掘り下げるととても長くなるので簡単に説明しますが、ビールが冷たくて美味しいと感じる温度って、何度くらいかご存じですか? 一般的には4℃くらいが冷たく美味しいと感じる温度だそうですが、人間の体の温度は約36℃ですよね? その体温で、4℃の飲み物を体の温度まで温めることはとても時間がかかるし、実は内臓のエネルギーをそこでとても消費しているらしいのです。

でも、50~60℃くらいのお酒ならば、そこにエネルギーは消耗しません、体を冷やしてしまう心配もありません。なのでお酒を飲んで就寝するときにアルコール分解されるスピードが上がる訳だそうです。

それを知った私は、最近なるべく熱燗を嗜むようにしています。皆さんもぜひ冬キャンプで熱燗を楽しんでみてください。

>> 連載

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、年間数十泊の野営を行っている。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

 

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