最強クラスの防水・防風・防寒・防刃・難燃を誇る“無敵”のタフアウター5選【グッとくるタフネスギア】

【グッとくるタフネスギア】

過酷な自然環境にも耐えうるハイスペックなタフアウターを紹介。タフと言っても、防水・防風・防寒・防刃・難燃など方向性はさまざま。着用シーンや求める機能を考慮して、自分に最適なタフアウターを選びたい。

*  *  *

スペックだけを追ってアウターを探すと、防風は登山、防水はスキーといった具合に、それぞれの目的に応じた専門ウエアに辿り着く。そうではなく、今回紹介するタフアウターは「普段使いできる」というのがポイント。

「専門ウエアはハイスペックですが、街着としてはデザインがトゥーマッチ。日常で着られないアウターは出番が少なくなってしまうのでもったいない」

こう話すのはスタイリストの牧田さん。街で着られるデザインで、最強クラスのスペックを持つアウターが狙い目だとか。

また、タフアウターは着用するメリットが大きいと続ける。

「防寒性が高ければ真冬でも寒くないし、防水性が高ければ雨も気になりません。当たり前だと思うかもしれませんが、スペックを追求するとそれだけ快適に過ごせるようになるんです」

タフアウターの中には防風+防水、防寒+防刃といった複合機能を備えたアイテムも。普段使いできるタフアウターは、外出時の快適さがケタ違い。まさに〝無敵〟のアウターなのだ。

スタイリスト/牧田悟志さん
メンズファッション誌を中心に活躍するスタイリスト。リアルクロージングを意識したスタイリングを得意とする。古着好きでミリタリーやアウトドアウェアにも詳しい

 

1. 防水&ストレッチ仕様!極寒地対応の超防寒ダウン

ナンガ ホワイトレーベル
「最強ダウンジャケット type1」(11万円)

最低気温-41.0°Cを記録した北海道旭川市から生まれたMOONLOIDが、老舗シュラフメーカーのNANGAに別注したダウンジャケット。防水透湿素材「AURORA-TEX LIGHT STRETSH」を生地に使用し、ストレッチ性を備える。耐久撥水加工を施した裏地は汚れに強い。

▲撥水表地・防水透湿素材・裏地の3レイヤー構造。雨風を防ぎ、羽毛と温かい空気を守る

▲940FPのハンガリー産シルバーグースダウンを使用。超撥水加工を施しているため水濡れによる嵩減りがなく、高い保温効果をキープ

 

2. ケブラー混の表地を使用!堅牢性が高いダウンジャケット

241
「エリア241-ダイナモナスダウンジャケット」(5万7200円)

防弾ベストや米軍の戦闘服にも使われる強靱なアラミド繊維「ケブラー」を混紡した、東レの「DYNAMONUS」を表生地に採用したダウンジャケット。ハードな環境にも対応する堅牢性を備えながら、街着として違和感のない柔らかな風合いに仕上げているのが魅力。

▲素早く手を入れられるハンドウォーマーポケットを搭載。また、便利な背面ポケットを始め、内外にポケットが多く使い勝手が抜群

▲良質な軟水で洗浄加工を施したリサイクルダウン「GREEN DOWN」を使用。ダウンパックが表から見えないため、すっきりとした印象に

 

3. ウールなのに耐水圧1万ミリ!柔らかな風合いと機能性を両立

デサント オルテライン
「ハードシェルバルカラーウールコート」(11万円)

耐水圧10000mmを有するボンディングウール素材を使用したロングコート。この独自開発の表地は、柔らかな風合いの極細ウールとポリエステルを複合し、ウールでありながら優れた耐水性を実現。ウール本来の特性である高い吸放湿性も備え、快適に着用できる。

▲両脇のポケットには止水ジップを搭載。また、袖口には雨に濡れてもホールド力を保ち、フィット性にも優れた新アジャスターを採用

 

4. キャンプシーンで大活躍!強度にも優れた難燃生地を使用

グリップスワニー
「FP GS ANORAK」(2万2000円)

難燃性を持つミリタリーファブリック「BRAZE SHIELD」を使用したアノラック。従来の難燃素材と比べて5倍の強度があり、接炎しても溶融することなく炭化し、自己消火性に優れているのが特徴。火の粉を受けても穴が空きにくいため、焚き火ウエアに最適。

▲フロントに大型ポケットを搭載しており、グローブやナイフといったキャンプギアも収納できる。アウトドアシーンで活躍する1着

 

5. 光学を駆使して作られた革新的な防水ダウン

マムート
「フォティックス HS サーモフーデッドジャケットメン」(10万8900円)

レーザー接合を採用した世界初の防水ダウンジャケット。レーザー光で2つの素材を接合することで、針穴のない完全なシールドシームを実現。防水効果が長く続く独自メンブレンによる耐水圧20000mmを誇り、外からの水の浸入も、中から羽毛が出てくることもない。

▲750FPのグースダウンを247g充填。正確なボディマッピングにより、必要な箇所にインサレーションゾーンを配置しているのも特徴

※2023年11月6日発売「GoodsPress」12月号90-91ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【グッとくるタフネスギア】

<取材・文/津田昌宏 スタイリング/牧田悟志>

 

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