【グッとくるタフネスギア】
過酷な自然環境にも耐えうるハイスペックなタフアウターを紹介。タフと言っても、防水・防風・防寒・防刃・難燃など方向性はさまざま。着用シーンや求める機能を考慮して、自分に最適なタフアウターを選びたい。
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スペックだけを追ってアウターを探すと、防風は登山、防水はスキーといった具合に、それぞれの目的に応じた専門ウエアに辿り着く。そうではなく、今回紹介するタフアウターは「普段使いできる」というのがポイント。
「専門ウエアはハイスペックですが、街着としてはデザインがトゥーマッチ。日常で着られないアウターは出番が少なくなってしまうのでもったいない」
こう話すのはスタイリストの牧田さん。街で着られるデザインで、最強クラスのスペックを持つアウターが狙い目だとか。
また、タフアウターは着用するメリットが大きいと続ける。
「防寒性が高ければ真冬でも寒くないし、防水性が高ければ雨も気になりません。当たり前だと思うかもしれませんが、スペックを追求するとそれだけ快適に過ごせるようになるんです」
タフアウターの中には防風+防水、防寒+防刃といった複合機能を備えたアイテムも。普段使いできるタフアウターは、外出時の快適さがケタ違い。まさに〝無敵〟のアウターなのだ。
メンズファッション誌を中心に活躍するスタイリスト。リアルクロージングを意識したスタイリングを得意とする。古着好きでミリタリーやアウトドアウェアにも詳しい
1. 防水&ストレッチ仕様!極寒地対応の超防寒ダウン
ナンガ ホワイトレーベル
「最強ダウンジャケット type1」(11万円)
最低気温-41.0°Cを記録した北海道旭川市から生まれたMOONLOIDが、老舗シュラフメーカーのNANGAに別注したダウンジャケット。防水透湿素材「AURORA-TEX LIGHT STRETSH」を生地に使用し、ストレッチ性を備える。耐久撥水加工を施した裏地は汚れに強い。
2. ケブラー混の表地を使用!堅牢性が高いダウンジャケット
241
「エリア241-ダイナモナスダウンジャケット」(5万7200円)
防弾ベストや米軍の戦闘服にも使われる強靱なアラミド繊維「ケブラー」を混紡した、東レの「DYNAMONUS」を表生地に採用したダウンジャケット。ハードな環境にも対応する堅牢性を備えながら、街着として違和感のない柔らかな風合いに仕上げているのが魅力。
3. ウールなのに耐水圧1万ミリ!柔らかな風合いと機能性を両立
デサント オルテライン
「ハードシェルバルカラーウールコート」(11万円)
耐水圧10000mmを有するボンディングウール素材を使用したロングコート。この独自開発の表地は、柔らかな風合いの極細ウールとポリエステルを複合し、ウールでありながら優れた耐水性を実現。ウール本来の特性である高い吸放湿性も備え、快適に着用できる。
4. キャンプシーンで大活躍!強度にも優れた難燃生地を使用
グリップスワニー
「FP GS ANORAK」(2万2000円)
難燃性を持つミリタリーファブリック「BRAZE SHIELD」を使用したアノラック。従来の難燃素材と比べて5倍の強度があり、接炎しても溶融することなく炭化し、自己消火性に優れているのが特徴。火の粉を受けても穴が空きにくいため、焚き火ウエアに最適。
5. 光学を駆使して作られた革新的な防水ダウン
マムート
「フォティックス HS サーモフーデッドジャケットメン」(10万8900円)
レーザー接合を採用した世界初の防水ダウンジャケット。レーザー光で2つの素材を接合することで、針穴のない完全なシールドシームを実現。防水効果が長く続く独自メンブレンによる耐水圧20000mmを誇り、外からの水の浸入も、中から羽毛が出てくることもない。
※2023年11月6日発売「GoodsPress」12月号90-91ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/津田昌宏 スタイリング/牧田悟志>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/571089/
- Source:&GP
- Author:&GP