iOS/iPadOS17.3パブリックベータ1公開。新機能「盗難デバイスの保護」とは

盗難デバイスの保護
 
Appleは現地時間12月14日、登録ユーザー向けにiOS17.3およびiPadOS17.3、macOS Sonoma 14.3のパブリックベータ1を公開しました。開発者向けのベータ1の提供から、2日後の提供となります。
 
このアップデートで、Apple Music加入者が友だちを招待し、プレイリストを共同で編集できる「みんなでプレイリストを作る」機能が追加されています。また、iOS17.3パブリックベータ1では、iPhoneが盗難に遭い、何者かにパスワードを盗まれた場合に備えてセキュリティを強化する「盗難デバイスの保護」機能が追加されました。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1.iOS/iPadOS17.3、macOS Sonoma 14.3のパブリックベータ1が公開。
2.Apple Musicにおいて「みんなでプレイリストを作る」機能が追加。
3.iOS17.3パブリックベータ1で、「盗難デバイスの保護」機能が追加される。

盗難デバイスの保護について

iOS17.3パブリックベータ1で追加された「盗難デバイスの保護」機能を有効にすると、iCloudキーチェーンのパスワードの表示、紛失モードのオフ、iPhoneの消去、Safariに保存された支払い方法の使用といった操作には、Face IDまたはTouch IDなどの生体認証が求められ、失敗した場合、代わりにパスコードを入力することはできません。
 
盗難デバイスの保護
 
また、iCloudからのサインアウトやApple IDのパスワード変更、「iPhoneを探す」のオフ、Face IDの削除など特定の操作では生体認証が必要な上、「セキュリティ遅延」が追加されます。これにより、1度パスコードを入力し、さらに1時間待った後に生体認証を行わないと操作ができないため、時間を稼ぐことによってセキュリティ設定が素早く簡単に変更されるのを防ぐことができます。
 
盗難デバイスの保護」機能を有効にするには、アップデート直後に表示される画面から設定することも可能ですが、「設定」 > 「Face IDとパスコード」を順にタップし、「盗難デバイスの保護」の項目からも変更可能です。
 
実際にこの機能を有効にしてみましたが、iCloudからサインアウトするのでさえ、1時間待つ必要がある上に生体認証を求められるので、自分のiPhoneであっても、変更や特定の操作を行う際にとても面倒に感じました。そのため、この設定を有効にしていれば、iPhoneを盗まれたことに気付くのが多少遅れても情報を守るための対策ができ、窃盗犯も悪用することを諦める可能性が高くなるのではないかと個人的には思います。

Apple Musicの「みんなでプレイリストを作る」機能について

iOS17.3およびiPadOS17.3、macOS Sonoma 14.3のパブリックベータ1では、Apple Musicの「みんなでプレイリストを作る」機能も追加されました。この機能により、Apple Musicの加入者同士なら、共同で同じプレイリストを編集できるようになります。各プレイリストごとに提供される「参加依頼リンク」もしくは「QRコード」を共有することで、友だちをプレイリストに招待できます。
 
この機能は、iOS17.2の初期のベータ版で1度登場しましたが、iOS17.2ベータ4からは削除されていました。
 
iOS17.3およびiPadOS17.3、macOS Sonoma 14.3の正式版は、2024年1月に公開される予定です。
 
 
(m7000)


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