チューナーレステレビとミラーレス一眼が主流となりつつあった2023年【&GP編集部AWARD 2023】

【&GPのポチる前に聞きたい話】

&GP編集部AWARD 2023「オーディオ・ビジュアル部門」

※この記事はポッドキャストの音声を「CLOVA Note」を使って文字起こしし、再構成したものになります

【出席者】
澤村:&GP編集長
円道:&GP副編集長(司会)
若澤:&GP編集部員

 

■オーディオの新製品はやっぱり完全ワイヤレスイヤホンが多かった

円道 引き続き、&GP編集部アワード2回目となります。今回はオーディオビジュアル。これも私、円道が担当しているジャンルではあるんですが、まずはオーディオから。

イヤホン=完全ワイヤレスみたいなイメージになってきたなというところではあるんですが、ほんとにピンキリ。安いものは三桁から、 上は10万円近くのものまでいろいろと出てきている中で、今年後半はやたらとオープンイヤーのイヤホンが出てきました。

元々耳を塞がないタイプのイヤホンって、骨伝導とかであったんですが、骨伝導で有名だったブランド、例えばoladanceとかはオープンイヤーになると骨伝導じゃなくなってるんです。不思議なんですけど。

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とにかく今年の後半、それこそJBLとかGRIDiCとかビクターとか、oladanceもそうですし、いろんなブランドからオープンイヤーのイヤホンが登場したないう。そこが大きな流れにはなっていたなというふうに思うんですよね。

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ただ、全体的にもう皆さん買い換える時には完全ワイヤレスという風になってきている。全体的な品質は向上しているなとは思います。

(完全ワイヤレス)初期の頃は、繋がりやすさがどうとか音質がどうとか言ってましたが、最近は繋がりやすさなんて誰も何も言わなくなりましたからね。もう繋がるのが当たり前みたいになってきているので。ということは、クオリティが上がってるということなんですよ、全体的に。

ハードウエアの進化ももちろんあります。スマホとかの進化もあるけれど、 イヤホン自体もやっぱり進化はしていて、そもそも完全ワイヤレスってそんなに長い歴史があるわけではないので、急成長中っていう感じではありまあす。

ちなみに皆さん何使ってます、今? 若ちゃんのは何使ってます?

若澤 はい、えっと若澤です。よろしくお願いします。僕は「AirPods Pro 2」。

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円道 第2世代ってやつですね。

若澤 そうですね。

円道 ベタですね、iPhone+AirPods Pro。

若澤 もうなんか間違いないかなっていう。

円道 実際どうですか。AirPods Proのノイキャンとか。

若澤 いいですよ。特にノイキャン。やっぱりハンパないなあっていう印象ですね。その前使ってたのが、ソニーの…

円道 1000Xシリーズですよね。

若澤 第3世代かな。

円道 MK3ぐらいか。

若澤 そう、MK3と比べるとっていう話になってしまうんですけど。だいぶ前の機種ですからね、ソニーのは。で、比べると、かなりノイキャンの精度はいいし、特にアンビエント、外音取り込みがホントに優秀。あれがあることで、いちいち取り外すことなくコンビニで買い物できる、店員さんの声が聞こえるっていう。店員さんからどう見えてるかはわからないですが。「こいつ、なんか音楽聞きながらやってんじゃねえよ」と思うかもしんないけど、 でもちゃんと聞こえてますよっていう。

円道 ちなみに澤村さんは何を使われてますか。

澤村 はい、澤村です。よろしくお願いします。私はですね、シチュエーションによって違うんですけど、通勤の時は完全ワイヤレスで、オンラインミーティングの時は有線のヘッドホン使ってます。

円道 有線のヘッドホン。ヘッドホンなんですね?

澤村 そうですね。完全ワイヤレスは、やっぱり通勤の時ってケーブルすごいジャマなんで、1回使ったらもう完全ワイヤレスじゃないと無理だなと。でも、オンラインミーティングの時に、ミーティング時間になってすぐZoomとかGoogle Meetとか立ち上げて、その時に完全ワイヤレスをパソコンに繋げるのに結構手間取ることが多くて。有線ヘッドホンだったら3.5ミリの端子にカチッとはめるだけでそのままオンラインミーティングできちゃうので、すごい便利です。

円道 通勤の時に使ってるということは、完全ワイヤレスはスマホとペアリングをされているっていうことなんですよね。となると1回そこを切らないと、パソコンとは繋げられない。でも焦ると、なんで繋がってねえんだよ、みたいになるっていうのは、よくある話ですね。

そういう意味でいくと、今年出た手にテクニクスの完全ワイヤレスイヤホン。マルチポイント接続なんですけど、3つまで繋げられるっていう。今までマルチポイントって2つだった。でも3つあるっていうのは、案外便利かもっていう。とにかく、どっかがオンになったら、そっちに切り替えてくれるというか、いちいち切断して接続して、みたいな手間がなくなる。もちろんテクニクスなので、音質もいい。

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オーディオだけ見ても、新製品のほとんどが完全ワイヤレスイヤホンで、&GPでも今年たくさん紹介してきましたね。

 

■地上波の番組がつまらなくなったわけじゃない

円道 次はビジュアル。いわゆるテレビ、レコーダー。あとはプロジェクターとかもここに入るのかな。もう、はっきり言ってテレビはチューナーレスです、2023年は。

若澤 うちでも結構取り上げてました。

円道 取り上げました、はい。

若澤 夏前ぐらい。

円道 そう、春にね。オーディオビジュアルライターの折原さんに4つ並べて実際にレビューしていただいたりとかして。

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地上波の番組が面白い面白くないとかいう話じゃないんです、正直言うと。チューナーレスが流行り始めた頃は「地上波見ないよね」みたいな話をしましたけど、そうじゃなくって、そもそも地上波の番組もネット経由で見られるようになったという。だって、今や普通にチューナー入りのテレビの中にもTVerのアプリが入ってたりするわけですよ。リモコンにもTVerのボタンが付いてたりとかして。

だからもう今やネット経由で映像コンテンツを楽しむのが普通になった。そういう意味では、テレビはでっかい映像機器みたいな感じにはなってるかなという。実際、何見てますか、最近?

若澤 テレビではYouTubeとか見てます。もはや。

円道 もはや、ね。どうやって見てる? スマホでYouTubeをキャストしたりとかしてる?

若澤 Amazonのなんか挿すやつありますよね。

円道 Fire TV Stickね。

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若澤 それをテレビに挿してっていう感じですね。で、その中に内蔵されているアプリがいろいろあるので、YouTubeとかNetflixとかプライビデオとか。そこで見てますね。普通に検索とかもできるし。

円道 音声(入力)とか使ってる?

若澤 いや、使ってないです。リモコンでカチカチやってます。

円道 音声の方がラクよ。リモコンで。例えば「鬼滅の刃」とかって言ったら<鬼滅の刃>って(入力される)。

若澤 あら、そうなんですね。ちょっとやってみます。

円道 やってみてください。もったいないので。澤村さんはなんか見てますか?

澤村 そうですね、うちもテレビあんまり見ないんですよ。それこそエコポイントの時代に買ったテレビがあるぐらいだから。

円道 懐かしいですね、エコポイント。

澤村 そこにドングル差し込んで、やっぱアマプラ見てますね。

円道 そうなんですね。僕も地上波はほぼ見ないですけど。いや、見ないっていうか、番組は見てるんですよ。だけど、TVer経由で見てます。だから、何曜日の何時から何がみたいなのはほぼ知らないっていう。

若澤 そうですよね。自分で検索して見るっていうのがもう染みついちゃったから、テレビの地上波みたいに、今流れてるものをひたすら与えられるっていうのが、なんかちょっときつくなってきてるんですよね。飛ばせないっていう。

円道 自分が見たい時に、見たいものを見るっていう。昔は「今日は8時から何々だ」みたいな感じで、それまでに家帰んなきゃとか、あとは「録画セットしたっけな」みたいなのが当たり前でしたけど、もう今や、すべてがオンデマンドみたいな時代になったので、そういう意味では、チューナーレステレビなのかもしれないですね。チューナーはいらないっていうのは、当然なのかなという感じはします。今や、小学生からスマホ持つ時代で、ひとり1画面が当たり前になってきている。ときには大きい画面で見たい、となったときにテレビを使う。リビングの中心がテレビじゃなくなってきてるなっていうのは、つくづく感じるところですね。

 

■デジカメはアクションカムかミラーレス一眼、しかない

円道 あとオーディオビジュアルの(カテゴリの)中には、実はカメラも入るんですけど、もう完全にコンデジはなくなりました。って言っちゃったら怒られそうですけど、でも、ほぼほぼない。いわゆるレンズ一体型のコンパクトなデジカメがあったとしても、Vlog用とか特化型になっていて、普通に(写真を)撮影するためのもの、撮影を楽しむためのものとしては、やっぱりもうミラーレス一眼になっちゃったなっていう。

フィルム時代から、エントリー機として有名な、 小学校の運動会に行くと必ず誰かは持ってる、あの「EOS Kiss」がデジカメになり“キスデジ”って言われてましたけど、それがとうとう今年ミラーレスの「EOS R50」になりましたっていう。これ、個人的にはエポックメイキングなんですけど、もう完全に一眼系はミラーレスっていう感じだなと。

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我々はプロのカメラマンさんと仕事するじゃないですか。 どうですか? いつもお仕事するカメラマンさんって、みんなもうミラーレス?

澤村 ではないですけど、付き合いのある人は7割ぐらいはミラーレスになってる。(撮影する)ジャンルにもよりますけど。

円道 それはあります。モータースポーツ系撮ってる人なんかは、まだやっぱりちょっとオートフォーカスがって言ってる人もいました。だけど「そのうちたぶんミラーレスにすることになると思いますよ」みたいなことも言ってましたね。メーカーさんも、ミラーレスの新マウント用レンズとかをバンバン出してきているんで、やっぱりだいぶ変わったなと。

あとは、もうひとつ。カメラでいくと、いわゆるGoProに代表されるようなアクションカムは今後も出てくるんであろうと思うんです。

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GoProもそうですし、DJIの「DJIポケット」(※音声ではDJIモバイルと言っていますが、正しくは「DJIポケット」もしくは「OSMOポケット」です)でしたっけ。ああいうものもそうだけど、(録画データを)移すのがめんどくさいなっていうのはちょっとあったりするんですよね、個人的には。

例えば、編集のためにどっかに移さなくちゃいけないと。カメラとしてはものすごくいいんですよ。ちっちゃいし。いいんだけど、マメじゃない人にとってはしんどい。そういう意味では、スマホで撮るのが一番ラク。でも、スマホを持ったままだと、まだまだ手ブレとかがちょっと嘘くさい補正になったりするので、そういう意味ではスマホ用のジンバルは欲しい人はぜひ買った方がいいよ、って個人的には思います。

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澤村 今のを補足すると、GoProは今、(撮影データが)全部クラウドに上がっちゃうから、自動で。自動で上がって、スマホで全部確認できる。

円道 そうなんですね! ちなみに我々&GPもYouTubeをやってみようとしたり、いやちょっとやってるんですけど、編集が大変というところは、やっぱりちょっとあって。

&GP編集部では、毎年2回ぐらいキャンプ場に行って(アウトドアギアの)撮影をするんですけど、今年の春に行った時、GoProとミラーレス一眼と両方で動画撮ったじゃないですか。ミラーレス一眼はエントリーモデルだったにも関わらず、描写クオリティとかは圧倒的に良かった。

だから、(カメラ)固定で撮るんだったら一眼で。動きながら、歩きながら撮るんだったらGoProとか、スマホ+ジンバルみたいなところはあるのかなっていうのは、よくわかった。

ちなみに今年、気になるカメラとかありましたか?

若澤 僕はそういう新製品っていうよりはオールドコンデジ、昔のコンデジですね、 2000年代ぐらいの。例えば「IXY DIGITAL」とか。そういうちっちゃい、 ほんとに手のひらサイズのコンデジがあるんですけど、それをヤフオクで落として、たまに撮ってるんです。映像がこう、昔っぽい感じ、要はエモい感じに撮れるんですよ。

写真というよりは、動画が面白くて。昔のビデオカメラで撮ったような映像が、コンデジだと撮れるっていう。写真はそこまで大差は実はなかったんですよ、iPhoneで撮ったのと。ちょっと色浅いかなっていうのはあるんですけど。ま、それは多分、iPhoneで自動で補正してる部分はあるんで。とにかく動画が結構面白いっていうのはありますね。だから、新製品ってよりは、そういう、ちょっと昔のモデルに逆に興味があるかなって。

円道 澤村さんはカメラで気になるものってありますか? 澤村さん写真撮るじゃないですか。

澤村 カメラはやっぱり欲しくて、EOSの「R6 Mark II」が欲しいんですけど、 高くて買えない…。

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円道 高いですよね。

澤村 レンズが高くて。ボディが40万ぐらいで、レンズが30万とか40万とか。ちょっと手が出ないなと思って。で、 中古のソニー「α7Ⅲ」にしようかと思ったんだけど、なかなか手が出ないですね。ただ、やっぱりこれからは一眼レフを買うっていう選択肢はないので、ミラーレス一眼になるのかなと。あとやっぱり、フルサイズ(センサー)がいいなっていうのがありますね。

 

■3人それぞれのAWARDプロダクト

円道 ということで、今年の&GP編集部AWARD オーディオ・ビジュアル部門を決めたいと思うんですが、皆さん、ひとつ挙げていただければ。これが気になった、これ欲しいと思ったでもいいですし、これちょっと面白かったでもいい。

澤村 さっきの流れになりますが、オーディオで言うと、やっぱりテクニクスの「AZ80」。接続がマルチポイントっていうのもそうですし、音質もそうですし、今年気になった中では一番注目ですし、欲しいですね。

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円道 若ちゃんは何かありますか。気になったもの。

若澤 僕はですね、オーディオビジュアル全般の中でいうと、ファーウェイの「アイウェア2」、メガネ型オーディオグラスですね。

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円道 あれ、面白いですよね。

若澤 散歩好きで、結構長時間散歩するんですけど、1時間2時間ぐらいだらだらと。その時にイヤホンだと、ちょっと耳が痛くなるんですよ。そういう時に、オーディオグラスとかだと、耳にかけたまま歩けるっていう。しかも、このファーウェイのは度入りもできる。

円道 対応してますね。

若澤 それも面白いなと。要は、度入りでもいいしサングラスとかでもしてもいいし、、おしゃれも楽しめつつ、音楽も楽しめるみたいな。もちろん、散歩とかアウトドアとか、そういう時でもいいし、いろんなシーンで使えそうだなっていう。ちょっと可能性が広がるアイテムだなって思いましたね。

円道 オーディオグラス、他にもちょっと出てきたりはしてましたしね。

最後は僕なんでが、僕も澤村さんと一緒でテクニクスの「AZ80」。発売前にちょっと試させてもらったりもしたんですが、今までテクニクスって音質がいいっていう、いわゆるハイエンドオーディオ系というイメージがあったんですが、そこが技術的な部分も力を入れてきたっていうところで、音質もいいし、技術も面白いっていう。(マルチポイントで)3つどこに繋げてるの?というのは使っている人に聞いてみたいですが。とにかく面白いなと。

以上。これが2023年&GP編集部AWARD オーディオビジュアル部門になります。

>> &GP編集部AWARD 2023

 

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<構成/円道秀和(&GP)>

 

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