2024年、より一層話題になりそうな注目トレンドガジェット5選

【&GPゆく年くる年ー2024年先取り情報】

派手なトピックの裏に隠れていて、さほど目立っている印象はないものの、2024年に迎えるにあたって注目しておくと実は面白いのでは――というアイテムカテゴリを5つピックアップしてみました。

 

1. スマホ直挿しの「小型外付けSSD」

Androidユーザーにとっては今更なトピックですが、「iPhone 15」シリーズがUSB Type-Cに対応したので、スマートフォンで使える外付けストレージの需要がじわじわと上がっていきそう。

そんな外付けストレージのなかで注目なのが、スティック型のUSBメモリのようなコンパクトなサイズ感のポータブルSSD。例えば、アイ・オー・データの「USB-A&USB-C コネクター搭載 スティックSSD」は、製品名の通り、USB Type-A端子とType-C端子の両方をサポートしたスティックタイプのSSDです。

アイ・オー・データ「USB-A&USB-C コネクター搭載 スティックSSD」

執筆時点での価格は、最小の500GBモデルで1万2210円、1TBだと1万9350円、2TBだと3万3110円。スマートフォンの周辺機器としてはやや高価な部類かもしれませんが、これでついに端末の容量不足で悩む日から解放されるかと思えば安いもの——。旅先で撮影した動画を吸い出したりする用途はもちろん、USB 3.2 Gen 2をサポートしているので、iPhone 15 Proで撮影動画を直接保存するための外付けストレージとしても活躍するかもしれません。

 

2. 「Qi2」対応予定の充電器

2024年には、AppleのMagSafeの技術をベースにしたワイヤレス充電の新規格である「Qi2(チー・ツー)」の対応製品が出てくる見込み。例えば、アンカー・ジャパンは23年11月に、「MagGo」シリーズとして、Qi2の認証を取得予定の新製品を発表済み。これらが24年春に発売される予定です。

Anker 「MagGo」 ▲Anker 「MagGo」シリーズ(画像出典:アンカー・ジャパン プレスリリース

Qi2では、ワイヤレス充電の際に、磁力で位置を固定でき、充電時のズレを予防しつつ、対応する給電のW数も最大15Wまで大きくできるなどがメリット(※現状は7Wや5Wの場合が多い)。将来的に、Androidや周辺機器などにもQi2対応モデルが増えてくると、恩恵を受ける人も増えてくることでしょう。

 

3. 試したくなる「メガネ型ARディスプレイ」

日本Xreal(旧、日本Nreal)が11月に発売した「XREAL Air 2 Pro(エックスリアル エアー ツー プロ)」なども面白いアイテムです。価格は6万1980円。用途の幅は広いですが、仮に「持ち運びやすいメガネ型の外付けディスプレイ」だと捉えておくと、具体的な用途のイメージが湧きやすいでしょうか——。なお、外観のデザインは、普通のサングラスのようですが、横から見た時には多少存在感があるので、「人目はそんなに気にしないぜ」という人におすすめです。

視界に画面が重なる!透過度を調整可能なARグラス「XREAL Air 2 Pro」でどこでも快適視聴

XREAL Air 2 Proは、シリーズのなかでは、フラグシップモデルに相当します。機能として注目したいのは、「エレクトロクロミック調光」という、ボタン操作によってレンズの濃さを3段階で調整できる機能。例えば、屋外でもレンズの暗さを変えることで、コンテンツを視聴しやすくなるわけです。

冬のうちに室内で慣れておいて、暖かくなってきたら外でも使ってみたくなるような製品ですね。

4. 「ミラーレス一眼」デビューを想定したカメラセット

来年こそ本格的な「カメラ」にチャレンジしたい——と思っている人の選択肢として、1つ挙がってくるのがパナソニックが1月に発売する「LUMIX DC-G100D」。ボティ単体で約346gと、ミラーレス一眼としては小型・軽量なことが特徴。充電端子もUSB Type-Cなので、外出時にモバイルバッテリーなどが使えることもポイントです。「デジタルカメラ/レンズキット(DC-G100DK)」の予想実勢価格は9万円弱といったところ。

パナソニック「LUMIX DC-G100D」 ▲パナソニック「LUMIX DC-G100D」(画像出典:パナソニック Newsroom Japan)

さらに、本体とレンズのセット販売のバリエーションとしては、「標準ズームレンズ」と「望遠ズームレンズ」が付属する「Wキット(DC-G100DW:実勢価格で10万7000円前後)」などが用意されているのは、「望遠も欲しいなぁ」と思っている人にも嬉しいところ。まさに、スマホカメラからのステップアップを想定した製品という印象です。

5. AI活用の「変わり種ガジェット」

最後は、まだ海外の話題で、国内発売が決まっているわけではないのですが、AI活用を前提にしたウエアラブルデバイスが面白いという話。

例えば、Humane Incは11月から米国で「Ai Pin」という会話メインでAIを利用する、という興味深い製品の提供を開始しています。同製品は、ディスプレイではなく、レーザーで情報を投影する仕組みを採用しているなど、やや癖の強いアイテムですが、このようにウエアラブルのスタイルでAIツールを部分的に活用するという発想は、今後も増えてくるかもしれません。

ほかにも、クラウドファンディングサイトの「Makuake」では、「ChatGPTペン」なども登場しています。こちらも応援購入が終了していますが、目標金額はクリアしているので、そのうち一般販売があるかもしれませんね。製品の特徴としては、基本的にペン状のリーダーで、文字をスキャンして、ピンポイントでスキャンしつつ、スキャンしたデータをPCやスマホと連携できるというもの。こうしたデバイス上のディスプレイで、ChatGPTを活用できる機能も備わっているわけです。

昨今は、生成AIの「Gemini」をオンデバイスで使えるスマートフォンとして「Pixel 8 Pro」が話題ですが、スマートフォン以外のデバイスについても、こうしたチャレンジングな商品が目に留まるようになってきました。24年も面白いガジェットの登場に注目しておきたいですね。

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<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。X

 

 

 

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