日本のネオクラシックカー盗難にも参考になる事例〜AirTag追跡で盗難車が中東へ

AirTag SUV canada to dubai_1_1200
 
日本でのネオクラシックカーおよび人気車種の盗難対策としてAirTagを活用されている方も多いと思いますが、盗難された後に追跡できていたにも関わらず隠されているコンテナを開けさせることができず、中東に輸出されてしまった事例が報告されました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 自動車盗難に遭ったユーザーが新しい車にAirTagを装着していたのに、また盗難された。
2. 盗難車が収められたコンテナを発見したが、カナダの警察はそれを強制的に開けさせることができなかったため、アラブ首長国連邦ドバイに輸出されてしまった。
3. 日本でも盗難車が分解されてコンテナに収められて部品として輸出される事例が増加しており、GPSトラッカーで追跡して強制捜査できることが期待される。

盗難後、コンテナに収納して輸出される事例増加

日本では日産スカイラインGT-Rや、マツダRX-7(FD3S)などのネオクラシックカーが盗難され、ひどい場合は切断されたり分解されてコンテナ詰めされ、海外に輸出された事例が多数報告されています。
 
GPSトラッカーを備えた盗難防止装置を装着している場合、盗難後に追跡したら関東某所のストックヤードに行き着いたと報告しているユーザーもいます。
 
ただし、こうした敷地に警察が踏み込んでの強制捜査要請手続きは簡単ではなく、粘り強い交渉や説明が必要との声も聞かれます。

盗難車が収納されたコンテナが目前にあるのに手出しできず

AirTag SUV canada to dubai_2_1200
 
こうした状況は海外も同じようで、カナダで盗難されたGMC ユーコンXLをオーナーが設置していたAirTagで追跡し、それが隠されていると確信し得るコンテナが発見されたにも関わらず警察には強制的にそれを開けさせる権限がなかったため、その後、モントリオールの港に運ばれ海外に輸出されてしまったようです。
 
このオーナーのGMC ユーコンXLが盗難に遭うのは2回目とのことで、今回は盗難対策としてAirTagを装着していましたが、追跡できても解決しなかったことがわかります。
 
なお、盗難されたGMC ユーコンXLは設置されたAirTagで追跡され、ベルギーを経由し最終的にアラブ首長国連邦のドバイの中古車屋に行き着きそこで販売されているのが、オーナーが雇った現地の私立探偵により確認されました。
 
こうしたトラッカーデバイスの信頼性が確立していないと各国の警察が判断しているからか不明ですが、盗難事例ではすぐに対応していただかないと解体されたり輸出されるなどし、取り戻すことができなくなりますので対応の改善が期待されます。
 
 
Photo:News9
(FT729)


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