Apple Music、空間オーディオ対応曲に報酬増額開始!YOASOBIも対応

Apple Music 空間オーディオ J-pop hato/iPhone Mania
 
Appleが、Apple Musicで公開される空間オーディオ対応楽曲に対して、支払うロイヤリティを最大10%増額すると発表しました。割増率は、公開楽曲に占める空間オーディオ対応楽曲の割合によって変動します。ロイヤリティの増額によりさらに対応楽曲が増えるとみられます。最近ではYOASOBIの「アイドル」が空間オーディオに対応しています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Apple Musicの空間オーディオ対応楽曲に支払うロイヤリティが最大10%増える。
2. 空間オーディオ対応版が再生されなくても、公開楽曲中の割合に応じて増額。
3. 最近ではYOASOBI「アイドル」の空間オーディオ対応版が公開された。

 

空間オーディオ対応なら最大10%増額

Appleは、Apple Musicで配信される楽曲が空間オーディオに対応していれば、再生回数に応じて支払うロイヤリティを増額することを発表した、と米メディア9to5Macが報じています。ロイヤリティの増額は、2024年1月の支払いから適用されます。
 
楽曲が空間オーディオに対応していれば、ユーザーが空間オーディオで再生するかどうかに関わらず増額されます。
 
Appleが空間オーディオ対応楽曲に対してロイヤリティを引き上げる計画は、Bloombergが2023年12月にも報じていました

割増率は空間オーディオ対応率によって変動

ロイヤリティの増額幅は、Apple Musicで公開している楽曲のうち、空間オーディオ対応楽曲の占める割合によって決まります。
 
もし、公開している全楽曲が空間オーディオ対応となっていれば、実際に再生されたのが空間オーディオ版でなくても、アーティストには10%増額されたロイヤリティが支払われます。
 
Appleは、空間オーディオ対応楽曲へのロイヤリティを増額する理由として、質の高いコンテンツを提供するアーティストに対する報酬であり、ドルビーアトモスでのミックスのために追加で必要となる労力に対する対価と位置付けていると説明しています。

2年間で対応楽曲は5,000%増

Appleは、Apple Music会員の90%以上が空間オーディオ版の楽曲を再生したことがあり、空間オーディオでの再生回数はこの2年間で3倍以上に増えている、と説明しています。
 
2021年の空間オーディオ提供開始以降、空間オーディオ対応楽曲数は約5,000%増えており、2023年だけでも2倍以上に増えています。
 
アーティストに支払われるロイヤリティ増額により、さらに空間オーディオ対応楽曲が増えることが期待できそうです。

YOASOBI「アイドル」も空間オーディオに対応

Apple Musicの空間オーディオは、AirPodsなどのイヤホンで再生すると立体的で包み込まれるようなサウンドを楽しめます。iPhoneやiPadの内蔵スピーカーも空間オーディオに対応しています。
 
2021年6月にApple Musicで空間オーディオ対応楽曲の配信が開始された当初、対応楽曲は海外アーティストの楽曲ばかりでした。
 
日本のアーティストの楽曲では、Adoの「うっせぇわ」が初の対応楽曲とみられます。
 
最近では、Apple Musidの「2023年トップソング100:グローバル」で世界7位にランクインしたYOASOBIの「アイドル」の空間オーディオ対応バージョンが公開されています。
 

 
 
(hato)


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