Appleは3月下旬に新製品発表イベントを開催し、4月上旬に新型iPad Proと新型iPad Air、新型MacBook Airを発売すると予想されています。
新型iPad Proは11インチと13インチの2モデル構成になるとみられていますが、本来は最初に有機EL(OLED)ディスプレイの種別が異なる10.86インチモデルが発売される予定だった模様です。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. OLEDディスプレイ搭載iPad Proの最初のモデルは、10.86インチになる予定だった。
2. 最初に10.86インチiPad Proを発売し、翌年に11インチおよび13インチiPad Proを発売する計画だった。
3. OLED搭載iPad Airと噂されたものの正体は、このモデルのことだったのかもしれない。
ミニLEDバックライト不採用の11インチモデルをOLEDに切り替え検討!?
iPad ProにOLEDディスプレイを搭載することが検討された際に最初にディスプレイパネルを開発したのはSamsung Displayで、サイズは10.86インチだったと韓国メディアThe Elecがその経緯を説明しています。
10.86インチOLEDディスプレイパネルは1段スタック型だったとのことで、新型iPad Proに搭載されるのが確実視されている2段スタック型とは異なっていたとのことです。
車載用として採用されている2段スタック型OLEDディスプレイパネルは高輝度かつ長寿命と評価されていますので、この点で1段スタック型OLEDディスプレイパネルは良い評価が得られず、最終的にこれを搭載するiPad Proの開発を断念したのかもしれません。
なお、当初の計画では10.86インチiPad Proを発売した翌年に、11インチおよび13インチiPad Proを発売するべく開発が進んでいたようですので、実現していたらミニLEDバックライト搭載液晶ディスプレイ(以下、ミニLEDディスプレイ)を採用していない11インチiPad Pro(第4世代)を10.86インチiPad Proで置き換え、翌年に2段スタック型OLEDディスプレイを搭載する11インチおよび13インチiPad Proに切り替えていた可能性があります。
Appleは厚さが増すのを避けるため、11インチiPad ProにミニLEDディスプレイを搭載しなかったとの情報があります。
10.86インチOLEDディスプレイ搭載iPad Proが発売されていたら、ミニLEDディスプレイを搭載する12.9インチiPad Pro(第6世代)と併売されていたかもしれません。
1段スタック型OLEDディスプレイパネルの卸価格は2段スタック型ほど高くなることもなく、販売価格面でも2モデルの差別化(両立)ができていたかもしれません。
OLED搭載iPad Airと噂されたものの正体は10.86インチモデル?
以前、リジットOLEDディスプレイを搭載するiPad Airが開発中との噂がありましたが、これは10.86インチOLEDディスプレイ搭載iPad Proのことだったとも考えられます。
最終的に10.86インチOLEDディスプレイ搭載iPad Proの開発が断念されたことで、その後にSamsung DisplayはiPad Pro用OLEDディスプレイの開発を再開、取り組みが遅れたことが新型iPad Proでは11インチOLEDディスプレイの供給に留まることになった理由のようです。
ただし、13インチiPad Proの需要が高ければその開発を行う可能性があると、韓国メディアThe Elecが述べています。
なお、新型iPad Pro用OLEDディスプレイパネルは噂通り第6世代OLEDディスプレイで、第8世代OLEDディスプレイが最初に搭載されるのはMacBookになるとのことですので、製造コスト減は期待できそうにありません。
今回の報道が正しければ、2026年に発売されると噂のOLEDディスプレイ搭載iPad miniとiPad Airも2段スタック型OLEDディスプレイを採用すると考えられます。
もしもこれらのモデル向けのOLEDディスプレイが第8世代OLEDディスプレイに切り替えられた場合は製造コストが安くなることが考えらますが、それでも現行モデルからの大幅な値上げは避けられないでしょう。
Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X
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- Original:https://iphone-mania.jp/news-573603/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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