2024年1月12日〜14日に千葉県・幕張メッセで開催された「TOKYO AUTO SALON 2024」。コロナ禍が明けて初開催となったこともあり、会場は初日の午前中から大盛況! どのブースも多くの人が展示されるカスタムカーを見ていました。
オートサロンに欠かすことができないスポーツモデルの他、ランドクルーザーやアルファード/ヴェルファイアなど人気モデルのカスタムカーが多く展示される中、JB64ジムニー&JB74ジムニーシエラも目立ちました。
ここではJB64ジムニーオーナーである筆者が特に注目したカスタムモデルを紹介します。
■ショウワガレージ|アウトドアテイストを高めたジムニーの王道カスタム
ジムニーカスタムの定番であるアウトドアテイストを高めた仕様。ミディアムグレーのベース車のイメージから、都会的な雰囲気も感じさせます。目を引くのは前後のアイアンバンパー。この製品はまだ開発段階とのことですが、アイアンバンパーを装着するとジムニーが一気にスポーティになります。アイアンバンパーと統一感のある左右のステップもいい雰囲気です。
足回りはシルバーコイル SGアジャストコイル75 X-SHOCK BAセットで75mmのリフトアップ。車幅が狭いJB64は大きくリフトアップするとどうしても腰高なイメージになってしまいますが、ワイドフェンダーを装着することでどっしり感を強調し、違和感をなくしています。ちなみにこのワイドフェンダーは片側9mmで装着後の構造変更検査は不要とのことです。
こちらはJB74ジムニーシエラ。グリルとボディに統一感をもたせることで、ノーマルから大きく印象が変わっています。上のジムニー同様に75mmのリフトアップを施し、アウトドアテイストが高められています。
>> ショウワガレージ
■ケイスリー|レーシーなイメージの競技車両を展示
“塙スペシャル”と名付けられたオレンジ色のジムニーは、現在最高と思われるパーツを最高のチューナーの手で組み上げた競技車両。ポテンシャルを高めることだけを考えて製作されたJB64は、会場内でもっともレーシーな印象を醸し出していました。
エンジンは吸気系、純正コンピューターの内部データを書き換えたパワーコンピューターにより87psまでパワーアップ。そのため、燃料はハイオクになります。足回りはKING 別タン減衰調整”塙”スペシャルサスペンション、CUSCO車高調整スプリングきっと、KINGステアリングダンパー”塙”スペシャルを組み合わせています。
外観はケイスリーオリジナルのzeroスタイルでまとめられています。攻めたオレンジ色のボディカラーがいいですね。
▲K3 ZERO WIDE
こちらはコンプリートカーとして販売されるジムニーシエラ。ケイスリーのこだわりである1インチリフトアップを施し、カーボンボンネットやスキッドプレートを装着。黄色い牽引フックはカスタムのアクセントになっています。
リアにはヴァレンティのジュエルテールランプレンズを装着。GR86やアルファードなどのカスタムで多くの人から選ばれているパーツにより、クールなイメージが強調されています。
>> ケイスリー
■エヌズ・ステージ|都会的なイメージとオフロード感溢れるコンプリートモデルを展示
エヌズ・ステージがプロデュースし、全国展開しているフランチャイズ店・ジムニーワールドで販売されるコンプリートモデル。エアロパーツやマフラー、足回りなどのパーツは技術力に定評があるハイブリッジファースト製のものが使われています。
背面タイヤレスにしたリアスタイルはバックドア全体をツライチにてすっきりとした処理になっています。シンプルな雰囲気が好きな人にとって、これは魅力的に映るはず!
こちらは「エヌズリミテッドタニグチエディション」。JB64ジムニーにウインチバンパーを装着してタフなイメージを演出。リアにはフロントのイメージと共通性を持たせたタブルチューブタイプのバンパーが装着されます。
>> エヌズ・ステージ
■Spiegel|現行型ジムニーをビンテージスタイルに
シュピーゲルのブースにはオールドテイストでまとめられたジムニーとジムニーシエラが展示されました。CODE01と名付けられたこちらのシエラはシフォン&オレンジのボディが鮮やか! フロントグリルとホイールのメッキ感がアメリカンテイストを強調しています。足回りは純正ショックを活かしながら、スプリングで1.5インチリフトアップしています。
JA11型ジムニーが新車で販売されていた頃のテイストを最新のJB64に盛り込んだのが、このFUSION JB11W style。ステンレスバンパーにJA11のスクエアウインカーを取り付け、SUZUKIのロゴが入ったグリルでクラシカルなイメージを演出。リアスタイルもステンレスバンパーにより力強さが強調されています。
>> Spiegel
■Cal’s Motor|西海岸テイストの角目ジムニー
アルパインスタイルの新ブランドとして2024年1月に始動したCal’s Motorが提案するのは、かつてアメリカで生まれたキャルルックを現代流の解釈で楽しむこと。最新モデルに最新のカスタム手法を取り入れて、ビンテージ感を味わえる新しい試みです。
ジムニー&ジムニーシエラは、前後のクロームメッキバンパーとホイール、角目ライトとクロームメッキグッリルでオールドアメリカンなスタイルを表現。バンパーはFRPではなく強度や品質に優れたポリプロピレンが使われています。角目ライトはLEDタイプで運転時の視界確保にも配慮がされています。
ジムニーシエラベースのBeas+は、2024年のドレスアップ・コンパクトカー部門で最優秀賞を受賞しています。
>> Cal’s Motor
■アウトクラスカーズ|3ナンバー化でオフロード性能がアップ
「どこへでも一緒に行ける相棒」をコンセプトに、オーバーランドスタイルを追求したアウトクラスのジムニーシエラ。5ナンバーのジムニーシエラをさらにワイド化して3ナンバー公認を取得することで、迫力あるスタイルと高い悪路走破性を実現しています。
リフトアップは4インチで、リアのブレーキをディスク化。トーヨータイヤのM/T・オープンカントリーとマットなチャコールブラックのホイール(クリムソン・コロラド)で引き締まった足元が大迫力です!
>> アウトクラスカーズ
■〇〇ルックなカスタムにも注目!
ジムニーカスタムといえば、箱型スタイルを活かして人気大型SUVスタイルを作り上げられるのも楽しみの一つ。今回も会場内には、思わず笑みがこぼれてしまうカスタムジムニーが展示されていました。
■AERO OVER|シエラではなくJB64をG63ルックにしたG62
ジムニーらしさを残しながら、AMG G63をリスペクトして細部にまでこだわった「G62キット」を装着。215/50R18タイヤで迫力の足元を演出。縦縞グリル内のエンブレムがスリーポインテッドスターではなくSマークになっているなど、遊び心に溢れたモデルです。
>> エアロオーバー
■VRARVA|角目と縦スリットグリルでチェロキールックに
VRARVAが出展したKUHL RACING 74R-GTはもともとスポーツ色を高めたコンプリートカーでしたが、今回のオートサロンでは角目ライトと縦スリットのグリルを移植し、2代目チェロキーのようなルックスに。スポーティ路線とはガラッと変わり、クラシカルなスタイルになりました。
>> VRARVA
■MID|ジムニーシエラでニューブロンコを表現
アルミホイールブランドのMID WHEELSのブースに飾られていたのは、2021年にアメリカで登場した新型フォード ブロンコのようなルックスにカスタムされたジムニーシエラ。エンブレムには BRONCOではなくBRON55と書かれています。
リアのツートンスタイルもうまく表現された、かわいらしいシエラですね。
>> MID WHEELS
■DAMD|ジムニーシエラがなんとランチア デルタに!
JB64ジムニー&JB74ジムニーシエラが登場してから、さまざまなスタイルを提案してきたDAMD。今回はなんと、ジムニーシエラがランチア デルタに。その名もリトル・デルタ! WRCで活躍した往年の名車をSUVで作るのは無茶なようにも感じますが、実車を見ると細部までうまく再現されていて驚きます。DAMDは他にもシエラをベースに開発したルノー サンク(リトル・サンク)を展示。そのアイデアに頭が下がります。
>> DAMD
【番外編!】オートサロン会場で他にも注目のジムニーを発見!
会場にさり気なく展示されていたのは、JB64ジムニー&JB74ジムニーシエラがデビューしてから「出るのではないか」と噂されていて、2023年1月にインドで初公開されたジムニーシエラのロングボディバージョン、ジムニー5ドア。
軽自動車規格がない海外ではシエラがジムニーとして販売されているのはご存じの通り。ジムニー5ドアが公開されると「日本にも導入してほしい!」という声が大きくなりましたが、残念ながらスズキから公式なアナウンスは今のところありません。
今回ジムニー5ドアを公開したアクセルオートコーポレーションでは反響の大きさに驚き、並行輸入に向けて動き出しているそうです。
東京オートサロンでは、カスタムブランドだけでなく自動車メーカー各社もブースを出し、さまざまなカスタムモデルやコンセプトカーを紹介しています。当然各メーカーのブースには自社製品が展示されますが、今回TOYOTA GAZOO Racingブースのステージにはブリスクブルーメタリックのジムニーが飾られました。
実はこのステージは『MORIZO Garage』をテーマにしていて、モリゾウこと豊田章男会長がプライベートで乗っている実際のクルマが展示されたのです。
クルマ好きが集まるイベントだからこそ、メーカーの垣根を超えて、好きなクルマを存分に見て、乗って楽しもう。そんなメッセージが伝わってきました。
<取材・文/高橋満(ブリッジマン)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/581755/
- Source:&GP
- Author:&GP
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