近年、人工知能(AI)がビジネス、教育、エンタメなどのさまざまな分野で活用されている。
Netflixをはじめとする動画配信プラットフォームでは、アルゴリズムを活用して視聴者にとって関心が高いと思われる作品をレコメンドする機能を扱っている。こうしたAI分析によって、エンゲージメントの促進やコンテンツの再生回数の向上などが期待できるという。
そんななか、イスラエルのテルアビブに本社を構えるMinute.lyは、あらゆる映像から魅力的な瞬間を抽出する独自AIを開発した。同技術により、新たな収益源、トラフィック、 エンゲージメントの促進をサポートする。
AIでティーザーを自動生成・関連動画を提案
2013年に設立されたMinute.lyは、パブリッシャーや放送局、コンテンツ所有者が映像コンテンツをより効果的に活用するためのAIテクノロジーを開発している企業。
同社のAIを活用した深層学習テクノロジーは、長年の視覚分析データに裏付けられたもので、映像コンテンツを分析してピークの瞬間を特定することが可能。映像コンテンツからティーザーを自動的に生成する。たとえば、Webページ上にある静止画のサムネイルの代わりになる、5秒間のティーザーを自動的に作成する…といった具体だ。
静的なサムネイルを動的なサムネイルに置き換えることで、より注目を集めるという。
また、ライブラリ内で最も関連性の高いビデオをレコメンドして、既存のコンテンツを収益化し、視聴者数を増やすことも可能だ。あらゆるプラットフォームで新しい視聴者にリーチ
多くの人々はスマホ・PCを通じてSNSやWebサイトなど、さまざまな形式でコンテンツを楽しんでいる。Minute.lyのAIは、人々が最終的に到着する“最終目的地”を特定。コンテンツ提供者が希望するアスペクト比に従って、動画の魅力を保ちながら調整する。あらゆるプラットフォーム、メディア、技術フレームワークで新しい視聴者にリーチし、動画の視聴回数、エンゲージメント、クリックスルー率(CTR)、広告の視認性を最適化するという。
こうした革新的なAI技術により、2023年のDIGIDAY賞*の「最も革新的なテクノロジー プラットフォーム部門」のファイナリストに選出されたMinute.ly。今後も、同社が動画広告市場に与える影響に期待したい。
DIGIDAY賞*…メディアとマーケティングを発展させる企業、キャンペーン、クリエイティブの表彰
参考・引用元:Minute.ly 公式サイト
(文・Techable編集部)
- Original:https://techable.jp/archives/226879
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe
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