専門ショップのスタッフに学ぶ“カスタムバイク”の作り方【趣味な大人のベストバイギア】

【趣味な大人のベストバイギア】

心地良い気候になる春は自転車で出かけるには絶好の季節。ショップの店先には、カッコいい完成車が並んでいる。でも、それだけだと面白くない。自分だけのカスタムバイクで旅に出たい。そんな人は、カスタムメインのショップスタッフが組んだバイクを参考にしてみては。

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自転車というと、すぐに思いつくのが、すでに組み立てられてショップの店頭に並ぶピカピカの完成車。もちろんそれを見て、気に入ったモデルを体のサイズに合わせて購入するのも大正解だ。

しかし、究極の自転車趣味は自分がどんなスタイルで乗りたいか、何の目的で走りたいのかに合わせることにある。それにはもちろんフレームからオーダーしてパーツを組み合わせていくのが最高だが、初めのうちは知識も価格的にも敷居が高い。

そこで、まずは既存のフレームを選び、そこにホイールにタイヤ、ハンドルやサドル…、と目的に合ったパーツを組み合わせていく方法がある。この方法を可能にしてくれるのが、『ブルーラグ幡ヶ谷』だ。

「普段の足として使いたいというお客様が30〜40%です」とスタッフの衣目川さん。

「カッコいいバイクに乗りたい、というザックリとしたご要望が多いのです(笑)。ただ、最近の傾向はMTB系のフレームに太めのタイヤを履かせた、アドベンチャーバイク的なスタイルを求める方が多いですね」

そんな専門ショップのスタッフ達が、豊富な知識と経験から組んだバイクを教えてもらったので、ぜひ自分のカスタムバイクの参考してもらいたい。

ブルーラグ幡ヶ谷
カスタムをメインに一部完成車も扱うショップ。使う目的と予算を言えば、知識がある専門のスタッフがフレームやタイヤ、取 り付けるアクセサリーなどの相談に乗ってくれる。
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷 2-32-3
営業時間:12:00〜19:00
定休日:火・水曜日

■たくさん荷物が積めてキャンプにも使える

Tani's
「*RIVENDELL*joe appaloosa」

“たくさん荷物を積みたい” “キャンプで使えること” “オンロードのバイクにしたい”という希望でパーツ選びをして組んだモデル。アップライトなハンドルで乗車姿勢がラク。

▲バスケットはアメリカの老舗パーツメーカー「ウォルド」製をフロントラックに取り付けてある

▲バスケットのどこかにステムバッグ取り付けておくと、バイクに跨ったまま出し入れするのが便利になる

▲バッグはロウ引きされた目の荒いダック生地で、耐久性と撥水性に優れたモデルを使用

 

■軽快に走れるカントリーバイク

Tani's
「*RIVENDELL*A. homer hilsen」

手ぶらで乗るために大きめのサドルバッグと、雨の日に乗車することも考えてフェンダーも取り付けた仕様に。フロントスプロケットを多段にして、軽快に走れるようにしてある。

▲夜間走行のみならず、昼間でも目立つリフレクターを付ければ、ドライバーからの視認性が上がる

▲ライトはフレームと全体の仕上がりを考えて、クラシック感のあるデザインの小型を取り付けてある

▲スマホや小銭入れなどは、すぐに取り出せるようにステムバッグに入れておくと利便性が高い

 

■グラベル遊びに使えるグラベル遊びに使える頼りになる相棒

Sent's
「*CRUST BIKES* bombora ENVE」

グラベルをできるだけ早く走れるように考えて組まれたモデル。フレームはCRUST BIKERSのbombora、クロモリ製だ。タイヤは700×42mmの太めにして走破性を高めている。

▲フロントにはグラベル走行時の機動性を考えて小さめのバッグ。走る距離によって変えるといい

▲走行中に必要なモノを持つには、トップチューブも有効活用してバッグを取り付け

▲ハンドルはENVEのALL ROAD BAR。カーボン製で下部が握りやすい造形になっている

 

■MTB規格のガッツリしたツーリングバイク

Tommy's
「*WILDE* supertramp」

マウンテンバイク規格のスーパーマッチョ系アドベンチャーバイク。太く、ブロックが高いタイヤにして、泥道の走破性をアップしたスタイル。

▲トップチューブが曲線を描く、WILDEのsupertramp専用に設計されたフレームバッグを装着

▲フロントラックに振り分け式のバッグを付ければ、たくさんの荷物を持ってクルーズできる

▲野山を走るのが前提であれば、ギア類もできるだけ多段式にしたい

 

■旅先まで運んで快適に走れるフォールディング

Clint's
「*BROMPTON* S2L/C-Line」

フォールデイングタイプのミニベロとしての代表格、ブロンプトンをカスタム。クルマに積んだり、折りたたんでバックに入れたりして旅先まで持ち運んで走れる。

▲車体を折り畳むと、荷物を入れるバッグとそう変わらない大きさに。持ち運びしやすい

▲バッグはオランダEERDER MET AAL社で制作された、ブロンプトン用「xplorer front bag」

▲ハンドルは製作者の体型に合わせて、nittoのb802 handl barに変更。ブロンプトンでもカスタムはできる

※2024年2月6日発売「GoodsPress」3月号42-43ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【趣味な大人のベストバイギア】

<取材・文/松尾直俊>

 

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