Appleの複合現実(MR)ヘッドセットVision Proの販売価格は3,499ドル(約53万円)〜と高額な設定となっていますが、部品代のみでも1,542ドル(約23万2,000円)かかっていることが、ある調査により明らかになりました。
一番高価な部品はマイクロOLEDディスプレイ
Omdiaの調査によれば、Apple Vision Proの部品代のみのコストは1,542ドルであるとのことで、ハードウェア面だけで販売価格の約44%を占めている計算になります。
最も高価な部品はヘッドセットに使用されている2枚のマイクロOLEDディスプレイで、その価格は1枚につき228ドル(約34,000円)と推定されています。ディスプレイは2枚で驚異の2,300万ピクセルを提供し、iPhoneディスプレイのピクセル1つに54個入るほど画像解像度が高いことがiFixitの分解により判明しています。
その次に高価なのはM2とR1チップで、2つ合わせて240ドル(約36,000円)であるとのことです。M2チップは2022のMacBook Airに初めて搭載されたのと同じチップで、コンテンツの処理、visionOSオペレーティングシステムの実行、コンピュータビジョンアルゴリズムの実行、グラフィックコンテンツの提供を行います。一方、R1チップはカメラ、センサー、マイクから送られてくるすべての情報を処理します。
こんな計算は何の意味もない?
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が以前述べたところによると、Apple製品の部品コスト予想はたいてい見当違いが甚だしく、研究開発費が含まれていないため何の意味もなさないとのことです。
クックCEOによれば、Apple Vision Proには5,000件の特許が詰まっており、それらの開発には途方もないほどのリソースが投入されているとのことです。
Photo: Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/news-576429/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi
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