米国内で「修理する権利」という考えが広まる中で、Appleは2022年にユーザーが自分でApple製品を修理するための「セルフサービス修理プログラム」の提供を開始しました。今回、同プログラムにM3チップ搭載Macが修理対象として追加されたことが明らかになりました。
M3チップ搭載Macが対象デバイスリストに仲間入り
Appleのセルフサービス修理プログラムは、Appleが提供する専用ツールキットと純正部品を使って、ユーザーが自分でApple製品を直せるというもので、昨年末時点で今年33カ国で利用可能になるとの発表がありました。
セルフサービス修理プログラムでは、iPhoneのみでなく、M2チップ搭載Macも修理対象となっていましたが、今回M3チップ搭載Macにも適用範囲が広がったわけです。
M3チップ搭載Macは、昨年11月に14インチ/16インチのMacBook Proモデルが発売に至っています。
結局修理のハードルは高いまま?
専用キットでApple製品を自分で修理できるようになったといっても、iPhoneやMacの修理の難易度はやはりそれなりに高く、未経験でも誰でもすぐに修理できるというわけではありません。
実際にはディスプレイ交換などは正規のサービスプロバイダに委託した場合とセルフ修理でほとんどコストが同じであり、スーツケース2個分あるという道具をわざわざ送ってもらってまで自分で修理したいという人はかなり少数派だと思われます。
日本では未だにサービスの提供はなし
Appleのセルフサービス修理プログラムは、今のところに日本での提供はありませんが、これは日本の「技適」に抵触してしまうためだといわれています。
ヨーロッパでは修理のしやすさを念頭に置いてデバイスを設計したFairphoneなどのスマホモデルも販売されています。フランス政府が修理のしやすさ表示をすべての電子機器に掲載することを求めるなど、今度も「修理する権利」は重要な位置を占めることになりそうです。
Photo: Apple
- Original:https://iphone-mania.jp/news-576538/
- Source:iPhone Mania
- Author:lexi
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