中国では大幅な値下げなしにiPhoneが売れなくなっている?

定価から27,000円引きと大幅に値下げされた価格で、中国iPhone15シリーズが叩き売られているとBloombergが伝えています。Appleにとって中国市場は重要な位置を占めていますが、いったい何が起こっているのでしょうか。

Huaweiの復活はやはり大きかった

iPhone15 Pro Max1,300中国元(約27,000円)値下げされ、AlibabaのTmallで販売されていると、Bloombergが2月29日付けの記事で報じています。この割引額は昨年同時期と比べても5割増となっており、ただ事ではないのが伺えます。

中国でiPhoneの売り上げが伸び悩んでいる理由は主に2つあります。1つは経済的に厳しい状況が続いていること、そして2つ目はHuaweiの復活です。Huaweiは米国による制裁をものともせず、中国の技術だけで最新端末Mate 60 Proを作り上げたことが話題になりました。

中国では割引が常習化

Counterpoint Researchのイヴァン・ラム氏は、「Appleは3月8日の国際女性デーに向けて、サードパーティー販売ルートでの短期割引を実施する予定だ」と述べています。

中国ではiPhoneの割引が常習化しつつあり、これが続くとあまり思わしくない結果につながるのではないかと憂慮する見方が強まっています。

なお、Appleは公式サイトではいっさい割引を行っていないそうです。

サプライチェーンに詳しい台湾メディアDigiTimesは、iOS18で導入される新たなAI機能により、中国でのiPhoneの売上が回復する可能性があると示唆しており、今後発表される新機能が鍵になってきそうです。


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