「音楽を聴覚だけでなく視覚でも楽しみたい」そんな人におすすめしたいのが、クラウドファンディングサイトのKickstarterでプロジェクトを実施しているBluetoothスピーカー「SPIROK STAR」。
磁力に反応する液体「磁性流体」が音楽に合わせて踊るという、ユニークなアイテムだ。
時には爆発的なエネルギーに満ちたヴェノムのように動き、時には溶岩ランプのように軽く優雅に浮かぶSPIROK STARで、目と耳の両方を楽しんでみてはいかがだろうか。
磁性流体が音楽に合わせて踊る、Bluetoothスピーカー
SPIROK STARは、磁性流体を使用して音楽を視覚化し、すべての音を魅惑的なダンスに変えるワイヤレススピーカー。ユーザーは音楽を聴きながら、磁性流体が波動やパターンで曲に命を吹き込む様子を楽しめる。アイコニックなデザインや磁性流体によるビジュアルアートだけなく、音質の高さもSPIROK STARの魅力だろう。
開発企業であるSPIROK社の音響エンジニア、SPIROKオーディオ・ソフトウェアによるプロフェッショナルなチューニングで、よりクリアでバランスの取れた音響効果を実現。また360°サウンド出力で、どこに置いても家族全員があらゆる方向でバランスの取れた音を聴けるような工夫も施している。
周囲から音を拾うマイクを内蔵
SPIROK STARは周囲の環境から音を拾って対話できるマイクを内蔵している。たとえば、子どもたちが笑い声をあげて声をかけると、磁性流体が声に反応してインタラクティブに踊る…といった体験ができる。 また、2つのSPIROK STARをテレビの近くに置き、お気に入りのライブ映像や映画を楽しむことも可能。従来のステレオスピーカーよりも広いサウンドステージと包み込むようなオーディオ体験を味わえる。 自宅での音楽鑑賞やパーティーはもちろん、ピクニックやキャンプなどのアウトドアシーンでも場を盛り上げてくれるだろう。音楽・アートの愛好家グループSPIROK社の軌跡
SPIROK STARを開発したのは、オーストラリアのメルボルンに本社を構えるSPIROK社。SPIROK社は音楽とアートに情熱を注ぐ愛好家のグループで、過去10年間、クリエイティブなスピーカーの設計と製造に専念してきた。
10年前に磁性流体スピーカーの開発に着手した当初は、磁性流体が激しい動きをするとすぐに劣化し、商業的な大量生産が不可能になるという大きな課題に直面。ナノテクノロジー分野の一部である磁性流体技術は、専門外だったという。
しかし、4年前に転機が訪れた。SPIROK社は、磁性流体ナノテクノロジー グループであるFerrofluid.comが提供する新しいタイプの磁性流体を発見し、直面していた重要な問題を解決した。
Ferrofluid.comは磁性流体の動きを制御する特許技術を保有しており、彼らは新型磁性流体を製造する特許技術を持っている。両者のコラボレーションにより、SPIROK STARが開発されたというわけだ。
テクノロジーと美しさを組み合わせて作られたSPIROK STARは、スピーカーの新たな可能性を切り開くアイテムとして今後も注目を集めることだろう。参考・引用元:
Kickstarter
SPIROK
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/228352
- Source:Techable(テッカブル) -海外テックニュースメディア
- Author:Haruka Isobe
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