【狭小秘密基地拝見!】
オフロードやサーキット専用車の走行に必要なのが、車両を運ぶトランスポーター。専門のビルダーもいるけれど、自分が最も使いやすいカタチにしたいもの。そんな発想でハイエースを自らDIYで改装したのが、プロスタントライダーの小川裕之さんだ。
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小川裕之さん
一台のバイクで高度なアクションを演じるエクストリームバイクの数少ないプロライダー。アメリカやヨーロッパ各国、アフリカの最高峰の大会で表彰台獲得を達成した、唯一の日本人ライダー。現在、YouTubeの「OGAチャンネル」で様々なライディングテクニックも発信中
エクストリームバイクという競技を知っているだろうか。大型バイクを操って超絶のマニューバーやパフォーマンスを繰り出すスポーツだ。欧米では競技化もされていて、技や演技構成などのポイントを競う。その日本人古参ライダーの一人が小川裕之さんだ。
「今は現役を引退して、イベントなどでパフォーマンスを披露したり、ライディングテクニックの講習会をしたりしています。僕にとってバイクは商売道具。同じく運搬用のトランスポーターは必須で仕事道具です」
以前は日産キャラバンを使っていたという小川さん。2年ほど前にトヨタ・ハイエースに買い替え、自らの手で使いやすいように改造していっている。
「最初に手を付けたのは、荷室の床張りです。2列目シートを外し、ハイエース用にカットされたフロアパネルを買って、上に大理石調のフロアタイルを自分でカットして貼りました」
それだけで室内の雰囲気がガラリと変わったと言う。
「次にホイールが固定できる器具を付け、工具箱やオイルなどを収納するための棚作り、と言う順番で進めていきました」
スタント用のバイクだけで3台。ほかに趣味のオフロード車や講習時に使う小型車など、複数台のバイクを所有。2台積みができることを考えて荷室を改造していった。
「実は駐車場を改造してウッドデッキにしているのですが、その際にこだわったのが、バイクの積み下ろしが楽にできるように、デッキ高さをハイエースの荷室に合わせることでした」
ウッドデッキからリビングにもバイクを出し入れできるようにDIY。さらにユーチューブの録画や編集、配信用のブースも含めて、家一軒丸ごと秘密基地化させている。トランポのハイエースは、さながらそこから発進して行く移動式秘密基地と言っていいのかもしれない。
■DIYでトランスポーター(クルマ秘密基地)ができるまで
<床張り>
ハイエース専用のフロアパネルを購入。その形に合わせて、ガソリンやオイルにも強いフロアタイルをカットして貼り付けていった
<棚作り>
木の板をカットし、床と同じタイルを貼った。角に5㎜ほどのアルミの枠を付けることで、上のものが落ちにくくしてある。
<工具箱固定>
さらに工具箱は寸法通りの滑り止め段差を付けて収納。走行中に落ちないように、ボディにフックを取り付けてベルトで固定。
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▲パフォーマンス用のトライアンフは車重188kg。高さを合わせて楽に積み下ろしできるようにしている
▲棚にはバイク用の予備の燃料タンクやオイル、工具箱などがしっかり固定できる工夫が施されている
▲フロントホイールを固定できるキットを購入して取り付けることで、座席ギリギリまで寄せて積み込みができるようにしている
▲リビングから出入りできるウッドデッキは単管パイプで土台を組み、その上に板を固定。タープを張って雨避けに
▲リビングの床もバイクを入れるために、自らタイルを貼っていった。 愛車を風雨から守れ、整備ができると同時に、愛でることもできる
▲パフォーマンス用は排気量 765cc、130ps のモンスターバイク。趣味としてハスクバーナやガスガスのマシンでオフロードも楽しむ
▲YouTubeの登録者数は現在11.2万人のインフルエンサーでもある。配信や編集ブースもDIY
※2024年2月6日発売「GoodsPress」3月号72-73ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/松尾直俊 写真・キャプチャー画面提供/小川裕之>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/586672/
- Source:&GP
- Author:&GP
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